2003年02月13日(木) |
実習22日目(病棟15日目)〜患者さんの死 |
今週最後の実習日。 タイトルの通りです。病棟の患者さんが亡くなりました。 1度だけ清拭の介助に入らせてもらった時に、記録も見せてもらってたので 終末期の患者さんだということも、数日前から状態が悪いことも知ってたし 今日の申し送りで家族を呼んだことも聞いてたから、もしかしたら…と思ってたけど。
担当患者さんのリハビリから戻って、担当看護師さんへの報告をしに行った時に ナースステーションで見てしまった、モニター画面越しの心臓マッサージも テストでも何でもなく、実際に鳴っている心電図モニターの警告音も あたしには、ただただショックな場面でした。
『看護師は人が死んでも泣かない』は本当だったけれども、 どの看護師さんも慣れっこで平気なようには見えなかった。 けれど、他の患者さんの目もあるし日常業務もあるし、泣くことは出来ない雰囲気。 …あたしの目指すものは、悲しい職業なんだろうか?とも思ったりしました。
一緒に実習してる子は、亡くなった患者さんに関わってたことも多いので 患者さんの病室へ行き、お別れをしてくることに。 彼女が戻ってきたところで、実習終了時間を過ぎていたから あたしは先に学生控え室に戻らせてもらうことにして、病棟から離れました。
今日に限ってすぐこないエレベーターを待つ間に 清拭させてもらった時に患者さんが『しっかりやれよ〜』と声をかけてくれたこと 奥さんが『この人が外泊出来るように病院近くのマンションに引っ越したんです』と すごく嬉しそうに詳しく話してくれたこと そんなことを思い出して、なんだか急に悲しくなりました。
学生控え室に戻って、担当の先生の顔見たら涙がポロポロこぼれてきて 『実際に人が死ぬって、現実はこういうものだって初めてわかった』と話したら 先生からは『人の死に慣れてしまうのが一番怖いんだよ』と言われました。
正直なとこ、まだ混乱したままです。 元気な人が多い病棟だし、『手術したら退院』という患者さんがメインだと思ってたので あたしの認識が甘いことやら、現実とのギャップやらで、これから考えることも多そう。
現実とは、こういうものなのかもしれない。 少しずつ理解して、気持ちの整理をしていかなきゃな。
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