データが上がってきた。 なんとも言えないノイズが入っている。 多機能グラフソフトをいぢっていた隣の係長が、FFTフィルターをかける時の係数はどうすれば良いのか聞いてきた。 フィルター=スムージングのイメージを持っているのが一般人の概念であろう。 しかしながら、その数字は何たるか判らないのが普通だ。
さて、どうやって説明しようか? というか、説明できない=自分も判っていないということである。 その実、やっぱり判ってないおらっちが居る。 最近そのテのデータを扱っていなかったから尚更である。 しどろもどろで説明しながら、古き記憶が蘇ってくる。
「この数字をあげていくとスムージングがかかるみたいだ」 ソフトをいぢりながら隣の係長は発見していく。 「数字を上げるってことは1/Nでサンプリングしているってことですよ」 便利なソフトであるが、使う方が判っていないと猫に小判だったりする。 移動平均とか、自分でも思い出してくる。
はうっ、情けなくなってくる。 昔やったことも次々に忘れていくものだなぁ。
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