Sail ho!
Tohko HAYAMA
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Sail ho!:映画「マスター&コマンダー」と海洋冒険小説の海外情報日記
ナルニア国物語第3章(朝びらき丸)2011年2月公開
このホームページの本筋からはちょっとはずれますが、 いちおうこれも、ファンタジーですが、海洋冒険小説ということで、
映画ナルニア国物語の3作目が、米国ではこの12月、日本では来年2011年2月25日からようやく公開となります。 金融危機のあおりを受けて、製作が一時ストップ、第1作と第2作を製作していたディスニーが手を引く…という話を聞いて、ずいぶんと心配していたのですが、なんと20世紀FOXがこれを拾ってくれて、前2作同様、特殊効果撮影はM&Cやロードオブザリング同様、ニュージランドのWETAで、旗艦上映館が有楽町マリオンの日劇です。
「ナルニア国物語」の第三章の原作の題名は「朝びらき丸、東の海へ」。 ペペンシーの兄妹(エドマンドとルーシィ)がいとこのユースチスとともに朝びらき丸(Dawn Trader)という船で冒険公開に出るという物語。
ただし、今回、日本での第3作目のサブタイトルは「アスラン王と魔法の島」で朝びらき丸ではありません。 Dawn Treaderを「朝びらき」と訳された瀬田貞二先生は素晴らしいと思うのですが、やはり21世紀に「丸」は苦しかったのか? 船の名前も映画ではドーン・トレーダー号となるようです。 そのむかし「朝びらき丸」で原作を読んだ身としては、ちょっとさみしい。
それに、ドーン・トレーダーって書きにくくて、ついつい「ドーン・トレッダー」と入力してしまいそうに、 私にとってドーン・トレッダーは、相模湾などで時々見かける、エメラルドの縁取りの帆の美しい縦帆船のことで、朝びらき丸とは結びつかないんですが、
海外のサイトを「Narnia 3」で検索すると、この映画のスチール写真などが見られます。 原作さし絵の朝びらき丸は、ペーロン競技のドラゴンボートが船首はゴンドラ、船尾はガレオンになったような船ですが、今回の映画のドーン・トレーダー号は、もう少し船体が長くて乗り心地がよさそうです。
そうそう、今回海外サイトを読んでいて驚いたのは、WETAの責任者のリチャード・テイラー氏が、私の知らない間にサー・リチャード・テイラーになっていたことでした。 叙勲されていたんですね。 でもそうなると、彼はサー・リチャードと呼ばれるのですね(ボライソー・ファンには複雑)。
ともあれ、一時は幻かと思われた第3作が、実際のものとなって現れてくれて本当になによりです。 ディズニーの投げた企画をサルベージしてくれた20世紀FOXには本当に感謝です。
2010年07月11日(日)
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