すっかり遅くなってしまいましたが、5月の横浜の帆船模型展報告、クワウテモック来日情報その他でのびのびになってしまいました。模型展終了から1ヶ月以上が経過し、何を今更…な感もございますが、しかし、歴史帆船小説ファンとしては、やはり、これだけはご紹介したいという展示がどうしても1作品ありまして、1798年のフリゲート艦の右舷ガンデッキ12ポンド砲のカットモデル試作品とのことですが、細部まで精巧に再現されていて、海側から見たところ、艦上真後ろから見たところ、左に立つ士官は、トマス・キッド海尉とのこと(挿画のポストカードから起こされたようです)。次はキッドだけではなく、レンジや砲手長からの1チームを再現したい…との製作者コメントが書かれていましたので、これは是非、来年を楽しみに待ちたいと思います。模型展の本来からははずれる作品紹介になってしまって恐縮ですが、本来の帆船模型については、他にも紹介されているサイトさんがありますので、ここは帆船小説ファンらしく特化して…と考えた次第です。というわけであと2枚、他のサイトさんにはなさそうな、当時(1800年前後)の比較的マイナーな艦から、H.M.S.ジャルウス(Jalouse)、1794年フランスで建造されたブリッグ艦、1797年に英国海軍に拿捕され、ネルソン艦隊所属へ。ライブリー(Lively)、独立戦争〜米英戦争(オーブリーとマチュリンがボストンに捕らわれていた時の戦争)時代のアメリカの私掠船。後のアメリカズカップ艇のような、いかにもスピードの出そうな船体が印象的。