HOME ≪ 前日へ 航海日誌一覧 最新の日誌 翌日へ ≫

Ship


Sail ho!
Tohko HAYAMA
ご連絡は下記へ
郵便船

  



Sail ho!:映画「マスター&コマンダー」と海洋冒険小説の海外情報日記
サプライズ号の乗組員ブログ

この週末、サプライズ号はロサンゼルスですね。
アメリカとは12時間以上の時差があるので、どうしてもニュースが後追いになってします。
私は月〜金はなかなか更新できないので、ロサンゼルス帆船フェスの様子は恐縮ながら1週間遅れの来週にもお伝えするとして、
今週は先日ご紹介した「サプライズ号乗組員ブログ」の話など。

今回サプライズ号を動かしてい乗組員は、ボランティア・クルーの面々。
船長や各マストの班長などはサンディエゴ海事博物館の他の帆船での経験を有するようですが、水兵役の皆さんは、普段は陸でというかロサンゼルスなどの都市で事務仕事をしている人が、休暇をとって参加している一般参加者のようです。
このブログはその中の何人かが交替で投稿していて、ボランティアクルーならではの感動や苦労が読み取れてなかなか面白い。

今回の航海は、サンディエゴ〜ロサンゼルスの往復各5日なので、5日単位で応募(というかこの場合は志願と言うべきなんでしょうか?)ができるようです。
もっとも、いきなり来てぱっと乗れるわけではありません。
博物館の埠頭で展示係留されていたサプライズ号を太平洋に出すための索具交換、補修などに7月からたずさわり、展帆訓練や砲撃訓練もあったようです。

都市で事務仕事にあけくれるホワイトカラーには、これがなかなか大変で、とくにマストに登って帆と格闘したりロープを引いたりするのは、余分な脂肪がついている方にはいろいろと。
マストに登るために20kg減量しました…というボランティア・クルーの方がありましたが、肥満率33%と言われるアメリカではありえる話なのでしょう。

トップマンになるために、スポーツ・ジムに通ってトレーニングしました、という女性クルーの方がいらして。
なるほど、水兵さんのお仕事、それもトップマンになるには、やはりスポーツマン並みの体力と筋力が必要なんだわと、
19世紀だと比較するものがありませんから、あまり気が付かないのですが、現代の運動能力レベルと比較されて初めて、なるほどと納得しました。

このページに、7月の展帆訓練、砲術訓練の模様がupされています。
なんだか懐かしい光景で嬉しくなってしまいますね。


2008年08月17日(日)