Sail ho!
Tohko HAYAMA
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Sail ho!:映画「マスター&コマンダー」と海洋冒険小説の海外情報日記
「映画になった歴史」年表と上陸休暇のおしらせ
今週末は、お花見に遠出しますので、更新はお休みです。 お問い合わせのメールをお送りいただいた方へ>そのようなわけですので、恐縮ながらお返事は1週間遅れてしまいます。何卒ご了承くださいませ。
…が、米国のオブライアン掲示板でちょっと面白いHPが話題になってましたので、ご紹介します。
映画歴史年表 http://www.paulkerensa.com/movietimeline/
「映画の歴史」の年表ではなくて、「映画になった歴史」の年表…というか、「映画になった歴史フィクション」の年表というのが正しいのかもしれません。 1805年のところを見ると「ジャック・オーブリー艦長がアケロン号を追跡した」という記述がありますが、もちろんこれはフィクションですから。
ちょっと驚いたのは「マスク・オブ・ゾロ」ってヨーロッパではナポレオン戦争の時代の話だったんですね。 新大陸、それもメキシコの話なので、まったく時代的なことを考えずに見ていました。 こういう形で比較してみるのも面白いですね。 海洋小説同士の比較対照表は、以前に米国のファンの方が作成されたものがありますので、 いっそのことシャープとM&Cとか(スペインとペルーで重ならないかしら?)
この年表、まだまだ未完成で、皆様のご協力を求む…状態だそうです。
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4月第一週ですが、まだあと1日2日、前年度処理にかかりそうです。 にもかかわらず4月7日で終わってしまう映画が多くて(泣)。 どうしてもあきらめきれなかった岩波ホールの「死者の書」だけ、むりやり時間を作って行ってきました。
折口信夫の原作…當麻寺の中将姫伝説を描いた川本喜八郎の人形アニメです。 これは、人形アニメでなければ出来ないだろうと思いました。 美しい日本語から美しい光景の想像が拡がる折口原作…一見変わらぬ人形の表情の向こうに明らかな感情を見、象徴的な二上山の絵に神秘を感じる。 本当の映像であったり、セルやCGのアニメーションでは、その映像が終着地になりますが、人形アニメの場合はその向こうに、さらに見る人の想像の余地があるところが。
折口信夫の美しい日本語を、一語一語しみいるように朗読してくださる岸田今日子さんの語り。 大津皇子の声は能楽師の観世銕之丞氏。 日本語のうつくしさをしみじみと感じる映画でした。
2006年04月08日(土)
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