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Sail ho!
Tohko HAYAMA
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Sail ho!:映画「マスター&コマンダー」と海洋冒険小説の海外情報日記
ナルニア国とホーンブロワー

6日の月曜日の午前中だったか、検索しようとYAHOOをクリックしたら、右横の目玉ニュースに「ラッセル・クロウ逮捕」とか出ちゃってました。
あらあらあらあらあら。
日曜からアメリカではささやかれていたけど、日本ではこの記事YAHOO映画のニュースのところにしか出てこないかと思っていたのに。

オーストラリアのデイリー・テレグラフ紙によりますと、クロウの容疑は「暴行および犯罪的武器(電話)の所持(assault and criminal possession of a weapon - a telephone-)」とのこと、すぐに釈放されましたが、9月14日に再び裁判所に出頭を求められている、とのことなので、刑罰はこの時に決まるのでしょうか?

なぜ電話が犯罪的武器なのかといいますと、いらついたクロウが電話器を投げたところ、これがホテルのコンシェルジェに当たり、怪我をさせたからなのですが。

クロウ側の説明によると、彼はこの日、ほぼ日帰りのような形でアメリカのニューヨーク〜イギリスのマンチェスターを往復し、戻ってきてニューヨークのホテルにチェックインしたものの、時差ぼけで眠れなかったためバーで酒を飲んだ。そのまま明け方の4時になり、奥さんの声が聞きたくなった彼はオーストラリアに国際電話をかけたが、1泊$3,905(40万円超)のスイートルームの電話が何故かつながらず、怒った彼は電話を(本人いわく)壁に投げつけようとしたところ、人に当たってしまった…のだとか。

ただし本人はこれを大変反省しており、この状況をきちんと解決し再び胸を張って世間さまに出られるように全力を尽くす、とコメントしています。

この件に関しては、米国のオブライアンの出版社ノートン社の掲示板にも多くの意見が寄せられていましたが、さすがアメリカのオブライアン・ファン…と言って良いのでしょうか?
「役者の行動に問題があったからと言ってまもなく全米公開になるクロウの主演映画『シンデレラ・マン』そのもの価値が落ちるわけではない、パトリック・オブライアンに妻子を捨てて駆け落ちした過去があっても、皆はその文学作品を評価し読んでいるではないか」という冷静な意見が同意を得ていました。

また、保釈後の水曜か木曜に、彼はCBSテレビのニュースショーに出たらしいのですが、この番組を見たオブライアン・ファンの一人は、「ラッセル・クロウは人間として、また一人の子の父親として責任を持ち、真摯に自分の過ちを受け入れ償おうとしているように私には見えた」と書き込みしていましたので、オブライン・フォーラム掲示板の中では、ラッセル・クロウの評価は落ちていないようですが。

まぁでも、それが世間一般で通用するのかと言えばまた別問題でしょうし、ロン・ハワード監督の新作の公開直前にトラブルというのは、プロモーションには痛打でしょう。
今年は新作映画「ユーカリプタス」の製作もトラブルに陥ってしまっていますし、クロウには御難というか…でも彼、今41才でしたっけ? ひょっとして男の大厄?に当たっているのではないかと。

このニュースを聞いて私が思ったのは、「あ〜あ、これでアスランの声はダメかもね」ってことでした。
いくらんなでもやはり、ナルニアの絶対神が前科もちというのはまずいでしょうから。
かなり残念ですね。

となるとやはりアスランはリーアム・ニースン?
でも今月1日発売だった「Movie Star」誌では、ショーン・ビーンの名前も上がってましたね。
いったい誰になるのでしょう?

ちょっと興味があったので、以前に製作されたBBCのテレビドラマの「ナルニア国物語」のキャストを調べてみました。いったいアスランの声は誰だったのかと。
BBCテレビのナルニアは、長時間単発のドラマで1988年から90年にかけて「ライオンと魔女」「カスピアン王子の角笛」「朝びらき丸東の海へ」「銀のいす」の4本がドラマ化されたようです。
日本では昔、いちどWOWOWで放映があったらしいですね。この冬の絵画公開で、再放送があると良いのですが。

それで、話戻ってアスランの声なのですが、これが皆さんもよくご存じの俳優さんでした。
「ホーンブロワー」第一シリーズ第3話「公爵夫人と悪魔」でポルトガルの司令官ドン・マサレードを演じたRonald Pickupだったのです。

そのままついでに、興味本位から、ナルニアで子供たちを演じた子役さんたちはどうなったのかしら?と続けて調べみたのですが、
ナルニアの主人公になる、こちら側の子供たちは6人います。前2作のピーター、スーザン、エドマンド、ルーシイと、後半2作のユースティスとジル。
ピーター役のRichard Dempseyとルーシー役のSophie Wilcoxは大人になってからも役者を続けており、Richard DempseyはNHKBSでも放映されたリチャード・E・グラントの「紅はこべ」にも脇役(Conte de Claris de Florian役)で出ていたようです。

余談ですが、この「紅はこべ」ってまだ日本国内ではDVDが発売されていないのですね。アーチー・ケネディを演じたジェイミー・バンバーの出世作なのにね。
これも面白かったのに、ホーンブロワーと違って再放送もない。
私、ショーブラン好きだったのに。

でももう一人、今回2度目のびっくり!ご存じ!があったのです。
ジルを演じていたCamilla Power、「ホーンブロワー」第三シリーズ第2話「ナポレオンの弟」のジェロームの妻、ベッツィーを演じた女優さんに成長していました。
果たして、むかし朝びらき丸で航海した経験が役立っていたか否か…は不明です。


2005年06月11日(土)