Sail ho!
Tohko HAYAMA
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Sail ho!:映画「マスター&コマンダー」と海洋冒険小説の海外情報日記
Finding Neverland
ジョニー・デップ&ケイト・ウィンスレットの「ネバーランド」を見てきました。 原題は「Finding Neverland」ですが、「ネバーランドを探して」というこちらのタイトルの方が、内容をきちんと表しているような気がします。 まだ公開1週間ですから、ねたばれ無しのご紹介になりますが、 とても良い映画なので、是非ご覧になってください…まる(句点)。 では紹介になりませんか、
これがBAFTAノミネート作品なのは至極納得。 映画を見ている人に、忘れかけている大切なことを思い出させてくれる映画だと思います。 私の場合は、10才〜15才にかけての記憶でした。 子供から大人になる年齢…思春期…の頃って、純粋にいろいろなことに悩んでいたと思うのですが、大人になってしまうと当時真剣に悩んでいた事でも、結構忘れ果ててしまうんですね。 あの頃はそれが大切なことだと思っていて、大人になっても忘れないでいようと思っていたのに。
この映画は見る人によって受ける印象が違うと思いますし、得るものも異なると思います。 ただ私の場合は、昔の記憶が刺激されて、そこから昔の価値観が一緒に引きずり出されてきて、忘れかけていたものを思い出すことが出来た…ことが、もっとも大切な収穫だったような気がします。
これは本編とは全く関係ありませんが…、 オーブリー&マチュリン原作2巻のファンの方は、この「ネバーランド」、楽しめるのではないかしら。 く、熊使い…。(絶句) こういう発想する英国人って、一人ではなかったということですか??? まぁその…、詳細は映画でご確認ください。ごく始めの方のシーンなので、映画には絶対に遅刻しないように。
海賊ジャック・スパロウのファンの方へ> ジョニー・デップ演じるジェームズ・バリーが、子供たちと海賊ごっこに興じる場面があります。ピーターパンの作者にふさわしくフック船長していますが、劇中ごっこ劇とは言え、なかなか楽しめます。 そうそう、バリの戯曲「ピーターパン」でナナ役を演じることになった気の毒な劇団員ライリー氏を今回演じているのは、「パイレーツ・オブ・カリビアン」で凸凹コンビの海兵隊員のかたわれを演じていたアンガス・バーネットですね。眉毛が特徴的なのですぐわかる。
デップの演じるジェームズ・バリはスコットランド人なので、デップは映画の中ではスコットランド訛りの英語を話しているそうです。 それを聴いて、そうかラミジの副長のエイトキンの英語はこういう英語か…と思っていた私です。
アーサー・ランサムお好きな方へ> ピーターパンとダーリング家の子供たちのモデルとなった、実在のディヴィス家の子供たちは、一緒に海賊ごっこやインディアンごっこに興じてくれるジェームズ・バリを、「ジムおじさん」と呼んでいます。 それが符号だというわけではありませんが、やはりこの映画を見ていると、アーサー・ランサムがあの12冊の物語を書くきっかけとなった、アルトウニアン家の子供たちのことが思い起こされ、25年後の1928年、北部湖沼地方コニストン湖での夏休みに、友人の子供たちと帆走に興じていたランサムの姿を想像してしまうのでした。 イギリスはこのようにして、優れた児童文学を生み出していくのでしょうか。
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先日「今年はゴールデン・グローブ賞の授賞式中継があるんでしょうか?」と書いたところ 「ありますよ」とメールにて教えていただきました。 ありがとうございました。
放映は2月5日(土)NHKBSで19:45〜22:00予定です。 放映時間などにつきましては、当日、新聞などで再びご確認ください。
2005年01月21日(金)
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