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Sail ho!
Tohko HAYAMA
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Sail ho!:映画「マスター&コマンダー」と海洋冒険小説の海外情報日記
ねたばれ無しに10巻を読む方法(下)

引続き、10巻「南太平洋、波乱の追撃戦」下巻について、ねたばれ防止法。
以下の部分を避けてお読みください。

第5章〜第7章
とくに問題なし。

第8章
P.180, 3行目「スティーブンは自分専用の椅子に」〜P.180, 10行目「なら誰も落ちる筈がない。」

第9章
P.198, 16行目「でもまさかマチュリン、」〜P199, 4行目「元へ戻る方向へある程度は必ず行くものですよ。」
P.232, 8行目「もちろん覚えていますとも」〜P.232, 12行目「たのですか?」

第10章
P.253, 5行目「あのひどく不快だった」〜P.253, 10行目「そのどれも手なづけたものだ。」

以上です。
今回のねたばれ防止は主に5巻〜6巻にかけての部分です。ジャックもスティーブンもついついアメリカに居た時の思い出をしゃべってしまうので、困ったもの。この物語の展開上、彼らがボストンに居たことは隠しようがないのですが、前後の経緯や詳細などは、出来れば5〜6巻が日本語訳されるまで知らずにいた方が楽しめるのではないかと。


今回、10巻を読んで、あらためて脚本のジョン・コーリー氏と、ウィアー監督に脱帽しました。
映画のストーリー展開は原作とはかなり異なるのですが、いくつかのエピソードについては形を変えて、挿入箇所を変え、そのまま使っているのですね。とんでもなく複雑なパズルの組み替えが行われています。

でもやはりストーリー展開の必要上、かなりのエピソードや一部のキャラクターが割愛されているのは、残念な限りです。
あぁあのシーンをクロウとベタニーで見たかったのに…(くすっ)。

補足説明が必要な点については、まだこの巻をお読みでない方も多いと思いますので、少々時間をおいて、2〜3週間後にとりあげたいと思っています。


2004年01月25日(日)