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Sail ho!
Tohko HAYAMA
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Sail ho!:映画「マスター&コマンダー」と海洋冒険小説の海外情報日記
ジェフ・ハント氏の複製海洋画がオーダー出来ます

オーブリー・シリーズの美しい表紙画で有名なジェフ・ハント氏の海洋画の複製が、「Art Maritime」というこちらのホームページから限定でオーダー出来るとのことです。
printというので、複製と言っても印刷複製だと思いますが、一枚80ポンド〜105ポンド(15,000〜20,000円)。「Remarque」という限定バージョンはハント氏の署名入りで240ポンド(45,000円)から。

お値段がお値段なので、オーダーには勇気がいるかもしれませんが、このHP、見るだけならタダのようなので、ぜひご覧になることをおすすめします。
ハント氏の場合は、HOMEの小さな海洋画の横の「GEOFF HUNT President of the RSMA…」という赤字部分をクリックしてください。次の画面は複製画の説明ですが、ここで「VIEW GALLERY」をクリックすると、すばらしいネット画廊に入室できます。

欲しい…欲しいけど、でもそんな何枚も申込できないし…という方には、Amazon.uk(英国)で見つけたのですが、来年4月にジェフ・ハント氏の画集も出版されるようです。こちらは21ポンド(4,000円)。
もっとも先ほどのHPで紹介している海洋画すべてが紹介されているかどうかはわかりませんが。
こちらで予約受付しています。

ハント氏の原画の一部は、英国ポーツマスの海軍博物館の一室に展示されているとのこと、是非いちど生を見てみたいものです。

先日、9月のことでしたが、東京上野松坂屋で海洋画家の勢古宗昭氏(海洋小説関係では二見書房から発行されていたフォックス・シリーズの挿絵を描いておられます)の個展があり、見に行ってきましたが、やはり生は海の迫力が違います。

海洋小説の場合、表紙の美しさに惹かれてつい買ってしまう…というのがありますね。
海外からわざわざ原書を買ってしまうのも、挿絵の美しさに惹かれて。文庫のあの大きさではどうしても悲しく、大画面で見たいと思ってしまって。
ボライソー・シリーズのクリス・メイジャー、ジェフリー・ヒューバンド。ラミジ・シリーズのポール・ライトなど。原書の表紙はとても綺麗でおすすめです。
ボライソーシリーズ後半の野上隼夫氏の表紙挿絵も、あの小さな文庫の枠ではなく、大画面で見てみたいとつくづく思います。

そういえば先日、佐々木譲の「武揚伝」が文庫化されましたが、表紙がハードカバーとは変わってしまってショックでした。
ハードカバーの表紙は、生頼範義氏の描く幕府海軍の帆走軍艦「開陽」だったのに。

徳間書店から2巻構成ソフトカバーで出ていたオーブリー&マチュリン・シリーズの挿絵は生頼氏、イギリス海峡の暗い海が印象的でした。現在の(上)と(下)では絵も異なっていました。
生頼氏は空と飛行機を描いても素晴らしいのですが(ハヤカワ文庫NV「グッパイ・ミッキーマウス」の表紙とか)、海と船も印象的です。でも私の場合、最も印象的な生頼氏の海は、船つきではなく飛行機つきのハヤカワ文庫NV「鷲は飛び立った」の表紙だったりします。

文庫表紙画集…日本では出版されていないのでしょうか?
以前どなたかから、田宮模型のパッケージを描いている方の画集は出ているというお話は伺ったことがあるのですが。
生頼氏の表紙挿絵などは、おそらく飛行機マニアにも垂涎だと思いますので、楽しみに待っているファンは多いと思います。


2003年11月27日(木)