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Sail ho!
Tohko HAYAMA
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Sail ho!:映画「マスター&コマンダー」と海洋冒険小説の海外情報日記
「マスター・アンド・コマンダー」2月28日公開

毎月20日前後は各映画専門誌の発売日ですが、そのうちの一誌に、
「マスター&コマンダー」2月28日より日劇1ほかにて公開
と載っていました。で、あれれ?と思っていたら、ブエナ・ビスタ・ジャパンの方からも発表があったようです。こちらでポスターを見ることができます。
日本公開ポスター

さて、私が目にした映画専門誌にはこのように紹介されていました。

英国海軍艦長と天才軍医が7つの海に乗り出す「マスター&コマンダー(原題)」
原作は熱狂的なファンを持つパトリック・オブライエンの海洋小説シリーズ、19世紀初頭、7つの海を舞台に、勇猛果敢で抜群の統率力を持つ英国海軍艦長ジャック・オーブリーと、ブラック・ジャック張りの天才軍医スティーヴン・マチュリン、それに部下の若き仕官候補生たちが繰り広げる、胸躍らせる海洋アドヴェンチャーだ。フランスの大型フリゲート艦マチェロン号の奇襲に遭い、壊滅的な打撃を受けたサプライズ号とその乗員たち。彼らが未曾有の嵐に遭いながら敵艦を追跡、自らと国の命運を賭けて決戦に挑む。
最大の見所は、“観客をその場に連れていく”を合言葉に製作された迫力満点の映像。実存の英国艦を購入し、徹底的な時代考証を施した実物大セットでの船上シーン、ILMが総力を結集して描いた喜望峰沖での荒れ狂う大嵐、手つかずの自然が残るガラパゴス島でのロケ、クライマックスの決戦シーン。製作費140億円をかけ、海洋映画の復活を期した超大作だ。

小さな間違いが少なくとも4つあるんですが(私はミスタイプ、変換違いはしていません。)、ま、おおむねPRの方向としては間違ってないんじゃないか…と。
それにしても、スティーブンとブラック・ジャックという発想は新鮮でした。考えたこともなかったわ。

さて、ここ2〜3日の欧米の記事のご紹介です。

英国Independent紙とThe Guardian紙が揃ってポール・ベタニーに関する記事を載せています。
Going against the Tide
Stern Looks
いずれもベタニー本人に関する記事で「M&C」の内容に関わるものではないので要約しませんが、ファンの方は必読でしょう。とくに「Going against…」はジュード・ロウやユアン・マクレガーとの比較論が面白いです(3人ともニコール・キッドマンと共演している、というのは別として)。

またDaily Telegraph紙にはこのような面白い記事が
Cannons, Cutlasses and Catalonia
副題をつけるなら、「パトリック・オブライアンの物語の舞台をたずねて。マチュリンの城を探してカタロニア・ピレネーへ」でしょうか? オブライアン巡礼ガイド…だそうです。
これ、どうしましょうねぇ? 旅行好きには宝物のような記事ではあるんですが、まぁいずれ余裕の出来た時にでもご紹介しますか? 何故って、まぁメノルカ島(北緯40度東経4度:スペイン)、エルシノア(北緯56、東経12'30:デンマーク)は良いとして、モーリシャス(南緯20'15東経57'30:インド洋)、スンダ諸島(北緯0'30、東経104'15:インドネシア)、ベニン(北緯6'15、東経2:ガーナ沖)などというのもあったりしまして、なかなかここまで巡礼の旅をなさるファンの方は少ないのではないかと。

しかしロンドン・タイムズになると、更にグレードアップ
A great place to meet lounging lizards
ガラパゴス島の旅行案内です。さすが七つの海に冠たるイギリス、地球の裏側の旅行案内がポーンと載ってしまいます。旅行時間とアクセスをものともせず…、ま、休暇は日本よりとりやすいかもしれないけど。

興味をお持ちの方は是非!今すぐ!これらのページの原文をプリントアウト、または保存しておいてくださいまし。ちなみにテレグラフ紙の場合、メノルカ島以外は4巻以降の舞台なので、お読みになる方はねたバレにご注意ください。


2003年11月25日(火)