大 将 日 記
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2005年12月11日(日) イエーイ・アキラと守屋パトリシアの舞台

私が発行しているメルマガを読んでいる方には同じ話しかよと怒られてしまうかも
しれませんが、携帯用メルマガでは全角250文字しか書けないので、あえて詳細
を南風日記に記したいと思います。

私はいつも大体朝6時半には起きて出掛ける準備をします。しかし私が起きた時に
は既に出掛けていて、私が帰宅する頃には寝ている。同じ屋根の下に住んでいなが
ら顔を会わせるのは1〜2週間に一度。だから久しぶりに顔を見合わせると話した
い事が山のようにあるらしく、今日も出掛る支度をしている後ろをついて来て話し
をしていた。

誰か? そう、知る人ぞ知る私の父、イエーイ・アキラの事だ。

何故イエーイ・アキラと呼ばれるようになったかと言うと、それは今から4〜5年
前だったと記憶しているが、まだ当時私は習志野市の谷津で魚屋を営んでいた。
店頭に当日市場から買い付けて来た魚介類を並べるのに、空いた発砲スチロール等
を台にしていたのだが、定年退職をして時間の空いた父は店の手伝いをしてくれて
いたのだが、不器用なクセに細かい事に気を使う父でして、その並べてある発砲ス
チロールの高さがどれも微妙に違うのを嫌い、ノコギリで良く発砲スチロールの高
さ調整をしていた。
或る日、いつものように発砲スチロールを切っていたら、何処も割れ目が付かずに
見事に切れたのが嬉しかったらしく、その四角い発砲スチロールの枠だけを私に見
せて

「昔、ドリフのとかで、こうやってこの枠を顔の前で持って絵画のコントあったよね」

と父が私に見せた。
思わずその表情がコントチックで非常に可笑しかったので、妙なツボにハマってし
まい、店の作業場で大爆笑をしてしまった。
その時、やはり店を手伝ってくれていた母が売り場から

「うるさいわねぇ、店まで丸聞こえじゃないの!!」

と叱って来たのだが、その母に対して父が同じ仕草をしながら

「遺影」

とやったのだ。
これには母ならずとも私も爆笑してしまい、当時魚屋のHPを開設していた私は、
その写真をどうしても撮ってHPに載せたくなったのだ。すると父は・・・

「どうせやるなら本格的にやろう」

と、枠の上の真ん中から両枠の真ん中までガムテープを張り、黒く自分で塗り始
めたのだ。

あくまでも、自分でそうやり出したので有って、私が強制した物では無い事を再
度ここで強調しておく。

出来あがった枠を再び顔の前に持ち、本格的な遺影撮影をした。

その時だった、私がシャッターを押した瞬間、父は神妙な面持ちだったのに、満
面の笑みを作ってしまったのだ。
それで出来たのが、この写真だ。
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何度見ても笑えるこの写真。
『昭の遺影』と言う題材で撮った写真が『イエーイ・アキラ』に変わってしまった
のだ。

それからと言うもの、魚屋で父はお客様から『イエーイ・アキラ』と言われ親しま
れていたのだが、家族や親戚からは

「なんて不謹慎な写真を載せているんだ!」

と、お叱りを受けたのだが、再度私はここで言っておくが、私がやったのでは無く、
父本人の意思でやった事なのだ。これは本当だ。

で、イエーイ・アキラのネーミングについては解ったと思うが、その父と今朝会う
と、スクッと立ちあがって私の前でモデルのようにクルッと回って「どう?」と聞
いて来た。
いきなり「どう?」と言われても「元気そうだね」としか答えられなかったのだが、
どうやら彼はズボンを私に見せたかったらしい。
良く見るとそのズボン、今迄見た事があるような無いような、記憶の怪しいズボン
だったのだが、少し前まで私の妹がはいていたズボンを父は貰ってはいていたようだ。

66才になった父が、まだ30才チョットの娘のスボンが自分に似合っていたのが
妙に嬉しかったらしいが、正直言って尻の辺りはダボダボだった。
これは父の尻に肉が無い訳では無い。妹の尻がデカ過ぎるだけなのだ。

父よ、自分の子供のお下がりでそんなに嬉しいのなら、孫のお下がりだともっと嬉
しいかもしれないよ。でもそこまで長生きされても正直困るけどな・・・・


と言うそんな今日は、私が大変お世話になった劇団空飛ぶひつじの創立10周年記
念公演を観に行って来た。


イエーイ・アキラの話題で相当なスペースを使ってしまったが、ここからが本題です。


今日の公演は『シンデレラ2005』と言う通常のシンデレラの物語をベースにした新
しい形のシンデレラだった。

今年は何故か2回もシンデレラを題材にしたお芝居を観る事になった。
1回目は『はなになったねこ』で共演した花田千紘が出演したST企画での公演だ
ったのだが、こちらともまた全然違う新しい視点のシンデレラでなかなか勉強になった。



三越公演『はなになったねこ』で子猫・トト役として活躍し、私ととても仲の良い花田千紘
写真提供:スマイル写真企画



実はこの舞台は『金の船・銀の橋』や『泣いた赤鬼』で共演した守屋パトリシアか
らの招待で行って来たのだ。
パトは今度の親子丼にも来てくれるので、会いたい方は是非お越し下さい。

で、今日のお芝居の何が勉強になったか。先日のきよみさんの公演を観に行った時
も痛感したのだが、間の取り方でこうも芝居が客席に与える表現が変わって来るの
かと言うのが良く解った。
特に今日のお芝居は子供達に見せる事が主体であったので、子供をいかに飽きさせ
ないで舞台上に気持ちを引き付けさせる事が出来るかを学びましたね。
何回かご一緒させて頂いた劇団空飛ぶひつじの皆さんのお芝居でしたが、自分が舞
台上に乗っていない不思議さよりも、共演した仲間達が沢山出ているお芝居を観て
居る方がいかに気が楽か解りましたよ。

パトもまだこう言う経験が少ない役者ですが、まだまだ光るだろうし、その光る手
伝いをしてあげなくてはならないと感じた舞台でした。



真ん中が守屋パトリシア。『はなねこ』で共演した本多貴幸も出演していました(左)。


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