詩。
ゆあ



 通話。

あなたがくれた言葉

たくさん有り過ぎて

すべてを
ひとつひとつ覚えてるわけじゃないけれど

あながくれたコトバ

忘れられずに
いくつも残ってるよ

忘れることなんか 
できるはずないもの

“泣くなよ”

あたしを笑わせようとして
変な顔してみせて

思わず 笑っちゃった あたしに

“よく できましたー”

ばっかじゃないのって
素直じゃない あたしは

最後まで
「ありがとう」伝えられなかった


もう一度 聞かせて?

もっと ください

あなたの声を。

もう一度 与えて?


受話器片手に握り締めて ダイヤルする

電話線 空へと続いていますよに

2002年08月19日(月)
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