セキセイインコ ゴン助の精巣腫瘍闘病記録

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2002年11月08日(金) 29 保温抜群


保温器具を買ってゴン助のケージの中に入れてから。

ものすごいことになった。
パワーアップゴン助。

自分でケージの入り口をこじ開ける。
餌を入れ替えれば、手に突進して
『どいてどいてー!わし、出ますけんが〜!』

暖かくいつも26〜30度のケージ内。
外は断熱素材で覆ってある。
もちろん火事にならぬように、工夫をしている。
(先日近所が火事で、人も亡くなった。乾燥しているし
うちには可燃物が多いので、いっそう気をつけている)

暖かくなれば、電源を切り断熱材で空気を逃がさない。
数日ずっと見ているが、もう起きている間、ずっと
大騒ぎしている。体も膨らまなくなってすっきりしている。
顔もいい。おしりも上がっていない。(これは痛みがある
仕種である)

寒いと、あちこち痛んだりするようだ。
一定して確実に暖め、ついでに天気もいいと
遊びまくっている。外に出たくて仕方ないようだ。
でも出さない。洗濯バサミで止めて開けられないように
している。悔しそうだ。

ひっくりかえって暴れる。
まあ、いい事だろう。
腫瘍は増すばかりではあるが、元気さも増した。
やはり、直接命を奪うのは、合併症や、圧迫された器官の
損傷になるのだろう。暖かくして食欲があって
楽しい毎日。これがゴン助にとって一番なのだと思う。
もちろん薬は欠かさないので、毎日悲鳴はあげているが。

くしゃみと糞が出なくなったら、すぐ来い、と獣医さんから
言われている。現在その心配はなさそうだ。
年末まで持つか、正直不安だったが、獣医さんに預かってもらう
事になりそうだ。帰省の飛行機の手配をし、料金にめまいを
覚えながら、複雑な気分。バリ島やハワイくらい軽く行ける
値段。年末年始の帰省なんかしたくないのだが仕方ない。

実家の犬も年寄だ。こいつは元気だから心配はないが
顔を見ると置いて戻るのがしんどい。
都会に慣れた田舎者のジレンマである。
ゴンは東京に出てすぐ、飼った。
三月のまだ寒い頃だった。


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