セキセイインコ ゴン助の精巣腫瘍闘病記録
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21 病院
日曜日、病院へ2週間おきに行く。 薬は変わらず。 ふと、年末の事を考えた。毎年お正月のみ実家に帰っている。 去年は、帰り損ねたが。
いつも友人がゴンを預かってくれていたが、バクダンを 抱えた病鳥を預けるわけにはいかない。 かといって飛行機に乗せるなんてとんでもない。 暖めていないとすぐに、悪くなるのだ。
元気な時も移動は動物に酷だろう。
獣医さんに聞いてみた。 すると入院扱いでOKとの事。 保育器に入れて預かる事になる、と。 万が一、何かあっても病院ならば、万全だ。 ここは、深夜でも急患に限り、電話ですぐ連絡をつけてくれる。 転送で必ず連絡がつくそうだ。
ありがたい。当然費用はかかるだろうが。 すでにゴン数羽分の費用がかかっているが、生き物相手に 合理など通用しないのだ。 友人は何頭も犬がいるのだが、ぼったくられまくっている。 詳しくは書けないが。 毎回、数万円かかる、と嘆いていた。私の近所の病院の話を したらうらやましがっていたが、連れて行くには少し 遠いのだ。
鳥と犬では差もあるだろうが、東京で犬を飼うのは大変そうだ。 実家の犬なんかは、友人の犬の半分も、お金がかかっていないが 14歳で元気だ。 病院を変えても変えても、ぼったくられまくっている友人。 ゴン助はいつも明細が出るし、金額も納得がいっている。 とりあえず、今、薬で元気に過ごしていられるし。 腫瘍は大きくなっていくので、先生から油断をしないよう 釘を刺されてはいるが。
元気さに出して遊ばせていいか、と聞いたのだが、 人間の病人が調子がいいから、といって遊んでおいで、とは いえないでしょう、と返されてしまった。 もっともだ。
今病気と闘っている体力が、健康時以上、余計に必要なのだから。 .....しかし。 ケージの中で暴れまくって遊ぶ姿を見ると 頼むからおとなしくして、余計な体力を使わないでくれーと思う。 羽は抜け換わり、新陳代謝も活発な分、体力は貴重だ。 実際、胸の筋肉が落ちた、と指摘される。 かといって高カロリーの餌は肝臓に、良くない。
元気とはいえ、油断禁物。腫瘍だけが重さを増して行く。 機嫌良く過ごして、生きているゴン助はたくましい。 長くて半年。早くて1か月。 1か月は乗り切った。 こいつは毎日、闘って生きている。
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