umityanの日記
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2018年01月17日(水) 恋事件ならぬ鯉事件。

のび太君の車で、目的地(鯉を食べさせるところ)へ向かう。天気はまずまずだ。山道を、車はどんどん登っていく。道すがら、鯉を食べさせる店舗がいくつもある。どの店舗も旅館みたいで立派だ。車は一番奥まった店舗の前で停車した。「着きましたで」と、のび太君が言う。

僕たちは、「へえーーーー」と周りを見渡しながら店の中へ入った。予約時間まであと、30分あった。受付のお兄さんに、「ちょっくら、滝を見てきますから」と告げて、我々は、滝へ続く山道を、「ほいこら、ほいこら」と歩いた。

ネズミ男君も、卵おばさんも、のび太君も歩くのが早い。僕、ジャイアンのみが、ゆっくりと、坂道の階段を登っていく。ネズミ男君は、「それいけワンワン」と、先頭に立って登っていく。「おいどんは山男だけん」と、昔取った杵柄だと、自慢げに言う。

卵おばさんも、疲れを知らず、無口で、どんどん歩いて行く。毎日、犬の散歩で足を鍛えているそうな。のび太君も足取りは軽い。僕、ジャイアンは遅れをとってはなるまいと、懸命に歩いた。だが、しかし、ばっと、息が切れてきた。胸が苦しくなった。息が「ゼイゼイ」言う。僕ジャイアンは風邪気味。急に山道の階段を登ったものだから、息が苦しくなったのだ。

いやああ、こんなことは初めてだ。何とか、滝の近くまでたどり着いて、流れ落ちる滝を見学。圧巻だ。夏ならば涼しくていんだが。そう思うまもなく下山だ。下り道は登りほど、きつくはなかったが、僕ジャイアンの息は、相変わらず「ぜいぜい」言っている。

なんとか、旅館にたどり着いた、二階の個室に案内された。僕は上着を脱ぎ捨てて、「どかーーーん」と畳に座り込んだ。小用を催したので、席を立った。しばらく、トイレでかがんだ。のび太君が心配して見に来てくれた。僕は「大丈夫、大丈夫」と言って部屋へ戻った。

部屋へ戻ると、大きな鉢に薄く切った鯉が円形にあしらえてあった。酢味噌で食べるようだ。うんんん、僕ジャイアンは、食欲がわかない。まだ、息苦しいのだ。他の3人は、バクバク、鯉をついばんで、食べ始めた。ネズミ男君が焼酎を所望。僕も、それにならった。のび太君は車の運転があるので、じっと我慢の子だった。

僕はほとんど、鯉を食べなかった。後の三名で大皿二皿分を平らげた。さあ、鯉濃だ、茶碗に飯を盛り、鯉濃を餌に食事だ。僕は鯉濃のみをすすった。これは旨かった。

帰りは、僕の体調も復活。いつも行く小料理屋で、いっぱいやるかと、車は帰路を急いだのでありました。僕、ジャイアンにとっては最悪の鯉事件でした。



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