umityanの日記
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2週間以上、日記から遠ざかっていた。腑抜け状態からは既に脱していたが、仕事兼雑用でペンを採る気になれなかった。今日は素晴らしい秋空だ。風もなく穏やかな日曜日。こんな日が続いてほしいものよ。午前と午後に二つの仕事を片つけた。明日から2〜3日は時間的余裕ができそうだ。
それはそうと、来る11月20日は、行きつけの小料理屋、梓のママ(ひろこさん)が誕生日を迎える。「何歳になるの?」と尋ねると、「自分の齢は言わないのに、人の齢ばかり聞くのね」と言って、眉をしかめられた。くしくも僕の母と誕生日が一緒だ。
先日、仕事のあいまをぬって、母の所へ行ってきた。今年の初めごろまでは、身の回りのことを一人でこなしていたが、なにせ、足の膝が悪くなり、歩くのが苦痛になってきた。今は人のお世話になり、車いすの毎日だ。
まだ、気は確かで痴呆もないが、老いていく母の姿を見るのは忍びない。兄と兄嫁が近くにいて面倒を見ているようだが、僕から見ると、あれこれと不十分なところが目につく。僕より遠方にいる弟から、「母に何か買って渡してくれ」と幾ばくかの金子を送ってきた。山の神が、今から着れそうな衣類を買ってくれたので持って行った。母はたいそう喜んでくれた。子供は何歳になっても、母の前では子供だ。母の前では頭が上がらない。特に男にとってはそうなのかもしれない。ちょっと、女々しくなった。
そうそう、のり坊君(のりちゃん先生)も今月26日が誕生日だ。20日に、ひろこさんと、のり坊くんの誕生日を合同で祝うことにした。一石二鳥ってやつだ。おいしい赤ワインを一本、持ち込もうと思っている。もう、とっくに過ぎたが、僕の誕生日には、ひろこさんが千寿だったか、万寿だったか忘れたが、酒を一本プレゼントしてくれた。皆で飲んで、酩酊すること常の如し。歌でも歌いたかったが、ここの店にはBGMしかない。ひろこさんの口ぐさむ歌で乾杯した。泣けるぜーーーー。
話は変わるが、15日、高校の同級生が僕の地を訪れた。今は女房ともども、画家で生計を立てている。僕と同じ故郷に住む彼の母が今年亡くなった。10年以上も寝たきりだったそうな。さぞ、つらかったことだろう。今年は、絵を描く気にはなれないようで、充電期間中とのこと。そこで、僕は「アルコールを充電しよう」と梓に招待した。3年ぶりの来訪だったので、話が弾んだことは言うまでもない。
彼は僕に絵を買ってほしいようなそぶりをした。なんでも、彼の絵に僕が登場していると言う。写真を見ると、確かに、帽子をかぶった猫背風の男が一人。うつろな目をして佇んでいた。「おいおい、この目黒福蔵みたいな男が僕か?」と言うと、「実はそうなんだよ」と言う。似ているようでもあり、そうでもない。「不愉快だーーーー」と思ったが、本当はうれしかった。値を聞いてびっくり。さすがに僕の食指はうごかなかった。まあ、いずれ宝くじでも当たれば考えてみないこともないが・・・。
二次会は、同郷のママが営む画廊スナックの門をくぐった。ママは最近、二科展だったか?二紀展だったか忘れたが、パリ賞をとったそうだ。賞金が出るとのことで、まもまくパリまで赴くとのこと。「ママ、賞金で一杯飲もうや」と言ったところ、「何言ってんの。旅費等で、賞金は吹っ飛んでしまうわよ」と、にんまり笑った。この店で歌うこと常の如し。同級生が「ギザギザハートの子守歌」を、ツイスト交じりで、腰をくねくねさせながら歌った。これがうけたのなんのって。「ジュリアーノ・ハートブレイク」を歌う、ねずみ男君の姿を彷彿とさせた。すっかり酔いがさめてしまった。
時は人を待たず、どんどん過ぎていく。我々も、どんどん齢を重ねていく。そんな中で、良い思い出をたくさん残したいものよ。
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