umityanの日記
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| 2011年02月08日(火) |
とっちゃん坊や達の旅。国内編。(11) |
三寒四温とはよく言ったものだ。やっと、温かくなったかと思えば、今日はかなり寒かった。身震いしながら、一つ二つ仕事を片付け、久しぶりにのんびりとした。こんな日は日記を書くに丁度良い。さて、昨夜の旅日記の続きを書いておくか。
二拍目のホテルでの宴会を終え、カラオケへ行くことになった。メンバーは僕等三人と添乗員さん、それに先ほど知り合った母・娘の親子ずれ。計6名である。ホテル内のスナックの横にカラオケボックスがあるという。わいわい言いながらスナックを探した。すぐ近くにあった。
スナックはあるがカラオケボックスが見当たらない。スナックへ入ってみると、なあーーーんだ、スナックの中の端っこの方に小部屋があり、そこがカラオケ専用部屋らしい。とりあえずカラオケ部屋をのぞいた。狭い。こんな狭い部屋に6人はいり、大声で歌ったら、やかましくて仕方がない。僕の美声も台無しだ。
そこで、僕、ジャイアンが提案した。「スナックの中にはステージもあるし、他に客もいないから、こっちで歌おうや」と。のび太君とネズミ男君は、その提案に不服のようだ。カラオケボックスのほうが、経費が安いと判断したからだろう。女性陣3人分の経費は当然、僕等とっちゃん坊や達が払うことになる。のび太君とネズミ男君はそれを躊躇したのかもしれない。度量が狭いぜ・・・・・。そこで、僕、ジャイアンの出番だ。女性陣達の経費は全部僕が持つからと、そっと耳打ちすると、即、決まりだ。
10人くらい座れるテーブルに陣取り、僕たちはビールやら焼酎やらを飲みながら、まずは談笑。程なく、ステージに立ち歌うことになった。女性陣も大いにはしゃいでいる。ネズミ男君が口火を切った。最初は僕に歌えと言う。しかも、かの名曲、「コスモス」という歌を。なるほど、母・娘の心情を察し、コスモスという歌を所望したのだろう。時期が時期だと思ったが、そのリクエストに応えた。
ボックスで歌うのと違い、ステージに立つと小心者の僕はさらに緊張した。いつもとは違う。「薄紅のコスモスが秋の日の、なにげない日だまりに揺れているーーー。この頃、涙もろくなった母が、庭先でひとつ咳をする。・・・・・・」わおーーーーーーんと泣く場面だ。僕はおそるおそる、座席の方を見た。皆、話に夢中で歌を聞いている様子は見えない。歌う天国、聞く地獄とはまさにこういうことなのか?。幾度となく経験してきたことだが、まあああいいか。歌い終えると、盛大な拍手だけが返ってきた。そこで、僕は言ってやった。「みなさん、涙を拭くおしぼりはいらなかったですか?」と。誰もその必要はなかったと見える。皆の目はぎんぎらぎんに乾燥していた。
次に歌ったのがネズミ男君だ。これがくせ者である。チェッカーズというグループが歌っていたっけ、「ハートブレイク」。彼はツイスト風に腰を振りながら見事に歌う。爆笑の渦だ。何を思ったのか添乗員さんが、ジルバらしき踊りを始め、僕がその相手を。細い体で、彼女はくるくる回る。よほど、回転が好きとみえ、僕のリードをはね除け、右や左に一人で回る。思わずこけそうになり、支えるのが大変だ。体格のよい女性なら、倒れて僕が上からのしかかっていたかも知れない。拍手喝采のなかで彼の歌が終わった。カウンターの中ではスナックのママさんが、大笑いしていた。
今がチャンスと、僕ジャイアンは、カンターへ赴き、ママさんと値段の交渉。一人三千円で手を打った。安いと言うべきか?。次に、のび太君の登場だ、さすがに紳士。クラブで男女がチークダンスを踊れるような曲を、甘い声で歌う。僕の趣味ではないので題名は忘れたが、愛とか恋にまつわる大人の歌だ。いやああ、泣けるぜ。こんな場合にこそ、おしぼりが必要だ。
そこで又、僕に重要な役目が・・。親子ずれの母親にブルースを所望された。僕は顔で笑い、心で泣きながら、丸丸と太ったボディーに手を回した。おっと、これはチークか?。もち、手が届かない。こういう場面では、かしこまって手を握り踊るのはふさわしくないと思い、手を腰に回したわけだ。母親は避ける様子もなく、むしろ、ぐっと僕を引き寄せた。うぐーーーつ。
その後、母親や、娘が歌い、僕たちは時の経つのも忘れてはしゃいだ。母親ともジルバを踊ったが、こちとらはさすがに兵。踊り慣れているようで、僕がリードされる始末だ。他に歌った曲と言えば、名残雪、メリジェーン、会いたい、白いブランコ、時代遅れ、いっそセレナーデ、きよしこの夜、神田川、越冬ツバメ、津軽海峡冬景色、そして、最後に僕の大好きな曲、春なのにでお開きだ。いやあああ、すっかり酔いも覚めた。後は船を漕ぎながら、いびきの嵐との格闘が待っている。
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