umityanの日記
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2010年02月12日(金) 僕たちの旅(4)

午後1時を回り、僕たちは何をなすべくもなく、事態の成り行きを見守った。1時半を過ぎた頃、アナウンスがあった。「パーツが到着し、今復旧作業を行っています。終わり次第、ご案内できると思いますので、もうしばらくお待ちください」とのこと。皆の顔に安堵感が戻った。やれやれだぜ。のび太君はすかさず、別荘の予約を取り消した。

かくして、午後2時頃、搭乗の案内があり、僕たちは一番乗りを狙い、ワン・ツー・スリーで、機内へ乗り込んだ。おれたちゃあーーーまだガキだぜ。座席シートを探し、シート上のボックスへ手荷物を入れた。座席は、ドラえもん君と夜泣き爺さんが僕たち三人(のび太君、ネズミ男君、ジャイアン)の前の席。なんとドラえもん君は三人掛けの椅子を夜泣き爺さんと二人で占領。うんん、これもやむなしか?。僕たち三人は、ジャイアンが窓側、ネズミ男君が真ん中、のび太君が通路側となった。ジャイアン曰く。「うんん・・・、エコノミークラスは窮屈だ。やはり、ビジネスクラスだぜ」。すかさずネズミ男君が、「おいらたちは、そんな身分じゃあ、ござんせんぜ」と言う。ごもっとも、しかり、まさにその通りだ。ただ、前席の後部シートカバーが薄黄色く汚れていたのが気になった。

「じっと我慢の子」と割り切り、機内を観察した。結構客がいる。「へえ・・・、こんなに客が待っていたのか?」と改めて驚く。それにしても「上品な客ばかりだぜ」と思った。僕たちのフロアーを担当するキャビン・アテンダントと言うべきか?、フライト・アテンダントというべきか・・・・?。(どちらでもよいか?)は2名いた。一人は日本人の美しき女性。もう一人はベトナム人の美しき女性。うんんん、グッドだぜ。リーダー、ドラえもん君は、「ぽっ」と顔を赤らめ、長老、夜泣き爺さんもご満悦の様子。だが、いかんせん。ベトナム人の女性には言葉が通じない。ジャイアンのブリティッシュ英吾も砂に書いたラブレター・・・・?、じゃあない。砂に書いた餅だ。当然食えない、通じない。「これじゃーーあばかんで」と言うことで、もっぱら日本人アテンダントさんとの会話に皆、終始した。

ほぼ4時間のフライトである。臆病者のジャイアン(これ、僕のことか?)は飛行機の動静に一喜一憂だ。メカに詳しいネズミ男君が「まもなく水平飛行に移るから何の揺れも感じなくなるぜ」という。なるほど、その通りとなった。僕、ジャイアンは半楕円の窓から外を見やった。一面、白い綿雲だ。孫悟空で言えば、この飛行機はまさに、「きん斗雲」だ。行き着くところに如来様の手のひら。僕たちの場合は、まだみぬエアポートということになるか?。訳のわからぬ事を考えながら、いち早い時の経過を願った。皆も同じ気持ちだろう。

そうこうするうち、「シトシトピッチャン、シトピッチャン」と、何か荷車を押すような音が聞こえた。宅配弁当の時間だ。アテンダントさんが聞いてきた。ミート・オア・フィッシュ?」と言ったっけ?。覚えていないが、ジャイアンがすかさず、「スリーメンバーズ、ミート プリーズ」と言ったところ、通路側に座っている、のび太くんが「日本語で通じるんだよ」と言って、僕を制し、改めてミートの注文だ。僕は頭をかきかき、「にこっ」。まいったぜ。

いやああ、なかなかおいしかった。テレビもイヤホンで聴くラジオも、何の娯楽設備もないが、その分、食事に力をいれたか?と思ったほどだ。すっかり平らげ、コーヒーも2杯、おかわりをした。食事の後は、おきまりコースの仮眠タイムだ。皆、やることは同じ。飛行機が再び揺れ始めるまで、皆、船を漕ぐことになる。




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