ひとりごと日記
昔からひとりごとの声がデカすぎると周りに迷惑掛けてます。

2007年10月09日(火) ずいぶん

書かずにいた。
昨年の今頃は、苦しんでたなぁ。

あまり思い出さないようにしてる。

先日、一回忌にふるさとへ帰った。
今回ばかりは、驚き反面、悲しさ反面…

菩提寺のお上人さんが引退されるらしい。
ご子息が跡を継がなかったのだ。

京都の大覚寺から、新しい人が来て、今の住職は、俺の幼馴染(娘さん)一家とともに、他の地で暮らすという。

ふるさとに住む家もなくなっていた俺にとって、小さな頃から遊び場としてもすごしたこのお寺に、知らない人が住むとは考えにくいのだが、これもしょうがないね。
母も父も祖父祖母も寂しい思いをしているだろうか…

しかし、もしかしたらこれが最後かも知れないというこの日、おくりさんから
聞いた話で、思わず目頭がまた熱くなった。

このお寺の縁側には、母の好きだったドウダンつつじの木が植えてある。
その傍らに…
母が名古屋に引越し来る際に、自宅の庭に咲いていたゆりの根を、ここに植えたらしい。このまま置いていくには可哀想で、このお寺に持ち込んだのだと言う。

そして、12年経った今でも、毎年そのゆりは赤い花を元気に咲かせていると言う。
「このお寺を一番知ってもらってた人やったよ。」
おくりさんがそういって、教えて下さった。

そっか。母が亡くなってから、聞いておけば良かったなぁって思うことがしょっちゅうある。「あれなんでやったん?」
思い出話の覚えを聞きたくなる事もたくさんある。
直接言葉というもので会話する事はもうできないけれど、
おふくろ、ここでも生きていた証を俺に残していってくれたんだね。
ありがとう。顔や姿には触れれないけれど、こうして、心に触れていてくれるんだね。

命を大切にして生きていきます。



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