埃まみれのノートブック
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雨の日に、 私の大好きなあの子はいなくなった。
呼んでも叫んでも、もう戻ってこない。
それ以来、暗闇が怖くなった。 夜中に涙が出て、電気を点けたままじゃないと 眠れなくなった。
あの子がいなくなる前の日に、その不安発作が 始まった。 あの子が私にお別れを言いに来てくれたんだと 勝手に思ってる。
あの日に降った大雨は、私とあの子の涙雨。
壊れそうになった心を優しい人たちが救ってくれた。 人を救うのは、やっぱり人なんだと思う。
でも夜は怖い。すごく怖いの。 誰かに側にいてほしい。 独りはもう嫌なんだよ。
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