埃まみれのノートブック
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2001年09月03日(月) 本格的に悲鳴をあげ始めたのはきっとあの頃。



何だか、日記というか文章を書く気になれなくて、
ずーっとずーっと書く事が出来なかった。

今日は何だか書けそうだから、少し記そうと思う。


高校一年の時、幼なじみと一緒に東京に遊びに行った。
その時私の叔母の家に泊めてもらったのだけど。

幼なじみは、今は大分大人になって性格も少し
変わったけれど、当時はまだ子供の面影も残していて
明るくて人見知りもしないし、気さくな子だった。
(勿論今でも根本的な性格は変わっていないし、
大好きな友達。)

私はと言うと、中学の頃にあった様々な出来事により
すっかり控え目で、遠慮深くいつも自分より他人の
意見を優先するような子供になってしまっていた。

そんな私たちを見た叔母とおじ(私とは血の繋がりは
なく、今は叔母とも離婚しているので完全に縁が
切れている)は私たちを比較して、色々言って来た。
私は全然自己主張しないだの、その幼なじみはハキハキ
していていいだのと。

比較されるのなんて、子供だったけど慣れっこ
だったから大丈夫だった筈なのだけど・・・
やっぱり、悲しかった。
特に、そのおじは陰で色々と言っていたみたい。
後から叔母に聞いた話だけど。
今思うと、あんな奴(性格が悪かった)に何言われようと
血も繋がってないし気にすること無かったんだけどね。

奴が陰で色々と言っていたって聞いたとき、確か
どこかのデパートで買い物中だったにも関わらず、
人ごみの中で涙ぐんでしまった。
気を緩めるとすぐにでも涙が出そうな状態だった。

私のことなんて、何一つ知らなかったくせにね。
意見なんて言っても聞いてもらえなくて、
ただ否定され続けて、そんなことばっかりで、
それなのに意見なんて言える訳ないじゃないか。
それに、最低限のことは言っていた。
決して妥協はしなかったのにさ。
控え目な私がもどかしかったんだよね。
お気楽で、人の痛みなんて理解できるはずも無い、
プライドだけ高い人間だったものね。
子供だったけれど、あいつの冷たい素顔は何となく
わかっていた。

そんな、遠い日々。
訳も無く思い出した。

胸の奥に酸っぱい物がこみ上げてくるような、
嫌な感覚。忘れようとしても忘れられない。
そんな遠い日々。
子供だったから気付かなかったけど、誰かに話す
ことも無かったけれど、私は12歳だったあの日から
悲鳴をあげ始めたんだ。

早10年以上・・
色々なことがあった。

けど、私はここに一応生きてる。
よくわからないけど、生きてる。


Ira

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