オヤビン日記
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2005年02月06日(日) 猫の事故

お昼ご飯を食べに行こうとしてくまおと外を歩いていたら、
1匹の猫が車道に倒れていた。
いつもすれ違っている、顔見知りの猫みたいだった。

たぶん車とぶつかったんだと思うけれど
ぶつかった車はもういなかったし、
道行く人は誰も立ち止まっていなかった。

遠くから見てもすぐにわかるほどの大怪我だった。
見つけたときには一瞬足を動かしていたけれど、それっきり動かなかった。

あまりにも悲惨で、くまおと私はすぐに背を向けた。
でもその場から動けなかった。
「どうしよう、chappy」ってくまおに言われたけれど、
わたしもどうしていいのか分からなかった。

すぐに病院に行けば助かるかもしれない。
こんな怪我ならもうダメかも。
頭の中でどうしよう、どうしようとグルグルまわっていた。


わたしは咄嗟に駆け寄って、抱きかかえて、病院に走ることができなかった。
猫が好きで、動物が大好きで、小さい頃は獣医さんになりたかったくらいなのに、
なのに、こんなときには体が動かない。

結局くまおもわたしも猫を見捨てた。
どうしようといいながら、何もしなかった。
重苦しい空気を引きずりながら、別の道を通って目的の場所へ向かった。
歩きながら涙が溢れてきた。

「chappy がテレビなんか見ていないで、あと5分早く家を出ていれば
あの猫を助けることができたかもしれないのに。」
ってくまおに責められた。
「ひどいよね、なんにもしないなんて」ってくまおに責められた。
「なんとも思わないのか」って言われた。
「鬼!」って言われた。
たしかにそうだ。(じゃあくまおはなんなんだよ、とも思ったけれど)
助けなくちゃ、なんとかしなくちゃ、って思っているだけで行動しなければ
何もしないのと同じだ。


事故に遭うことがあの猫の運命だったんだ
って自分に言い聞かせようとした。
でも、そんな一言では自分の心が納得しなかった。

どうすればよかったんだろう。





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