ペックのお気に入り
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今日のお気に入り・・・『 特に無し 』
●今朝の日本経済新聞。昨日から世間のニュースは映画『おくりびと』のアカデミー賞受賞一色だったけど、個人的にはノンバンクの商工ローン大手・SF○Gの経営破綻の方が衝撃的でしたね。貸金業規制強化に過払い金返還請求の増加、外資系ファンドの経営悪化による資金調達難も加わって経営不安は噂されていたけど・・・。かつての勢いを知るだけに時代の波を感じました。まぁ淘汰されて当然ですけどね(嫌)
●商工ローンとはいわゆる事業者向け高利貸し。SF○Gが前身の旧・商○ファンドだった10年くらい前は、私のお客さんでも被害者が当時かなり居ました。今みたいに包括根保証に対する規制(期限付きで最長5年)や、アカウンタビリティ(説明責任)など貸金業に対する法律がきちんと整備される前でしたから。ちなみに商○ファンドと双璧だったのが京都に本社のある○栄(現・ロプ○)、こちらの方が商工ローンの本家本元だったり。
●「包括根保証」とは債務者に対して一切の借入を保証すること。当時は説明も受けず安易に連帯保証人になった方が、何年も経って数百数千万の保証債務を貸金業者から請求されるケースがざらでした。私のお客さんでも当初100万円のみ保証したはずが、その後に積もり積もって500万円になって請求されたことがありましたからね。そのお客さん、泣く泣く長年積み立てた保険金を解約して保証債務に充てていました(悔)
●当時の実態。債務者が圧倒的に不利な条項(例えば延滞金利40%とか)を細かい活字で借用書に書き連ね、ろくさっぱ契約内容の説明もせず包括根保証契約に署名・捺印させ、返済が滞ったら恐喝に近い督促や内容証明郵便で債務者を窮地に追い込む・・・。とても堅気のやる商売とは思えませんでしたね(恐)商工ローンの顧客の半数は3年以内に入れ替わる(=破産)、当時はよく言ったものです。
●全国各地で悲劇が相次いで社会問題化、金融に携わる者として当時を思い出すと今も心が痛みます。それでようやく国が重い腰を上げて当時、参院に旧・商○ファンドのO社長を呼び証人喚問したんだよね(強かな彼の証言は今も覚えています)・・・それから暫くして貸金業の利息制限法と出資法のグレーゾーンに対する規制が強化され現在に至っているんです。
●債務を巡るトラブル。貸した側に一方的な責任があるのではなく、大抵は借りた側にも問題があるケースが殆どだと思います。自分の器以上の多額の借財を無計画にしたり、法律的な知識もないのに借用書にめくら判を押していたり・・・。事例を挙げたら切りが無いけど、(金消契約に限らず)契約書に認印でなく「実印」を押す意味を事前によく考えて欲しいものです。何のために「印鑑証明書」まで添付させるのかって意味も。
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ヤバヤバ。音楽日記のはずなのに、つい業界ネタで熱くなってしまった(恥)まだ業界裏話など支障ない程度で書きたいことも色々あったけど、いい加減切りが無いので今夜の日記はこの辺で失礼させて頂きます。もし興味があるなら、直接本人に会って聞いて下さいな。・・・それでは、また明日。。。
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