スイッチ。
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今日はドラマよりもドラマな展開だったときのことを書きます。 なんとなく中村サンとの日々を全て綴っておきたいと思う。 明日にも中村達也があたしの前からいなくなりそうやから、かな・・
いつだったっけか、夜中集合かかって いつものようにいつもの桜の木の下で中村サンの車に乗った。
たわいのない話しながら ふと、またいつもの話になった。
「誰かイイコおらんかねぇー。」
「・・また?」
「おねがーいv雅美ちゃんは?なんかネタあるかもよ?」
アンタまたさとみを巻き込むのですか・・ 今すぐ電話しろとうるさい。 あたしは半泣きでしぶしぶさとみに電話した。
「さとみ、今だいじょぶー?」
「大丈夫よ。^^どーした?」
「今中村サンとおるんよ。また誰かイイコおらんかっち聞けっち言われて。」
「えーもうないよお。(苦笑」
『お前、待てちゃ!!!』
キレて携帯を取り上げようとする中村サン。 なんで?本当の事やん!!
あたしはさとみとそのまま話を続けた。 途中、異変を感じたのか何度もさとみが
「みずき大丈夫??」
『ばか、お前一回電話切れちゃ!!!!』
マジ切れ。 これにはあたし、マジ泣き。
「さとみ、一回切るね。ごめんね。」
鼻声で言った。
『待って、オレから説明する。』
そう言って中村サンはさとみと話し始めた。
あたしは車の中から夜空見上げて泣いてた。 結局誰か紹介しなきゃいけないんだ。 紹介してもらうためにあたしが必要なんだ。 ただ利用されてるだけやん。
こんなの、友達じゃない。
あたしはずっと疑問だった。 中村サンにとってあたしって何?
「お前、泣くなよー。」
「・・・・。」
「なんか言いたいことぁるんやったら言えちゃ。」
「・・・・・・・・・・。」
「お前なんでため込むん!?言えっち言いよるんやき言えちゃ!!!!!」
「・・・さとみに、さとみに 相談したい。・・電話していい?」
泣きながら訴えた。 さとみに聞いてもらってそれから話したかった。
「なんでそんなコソコソしたマネするんか?オレに言いたいことなんやからオレに言えちゃ。」
「5分だけ、5分だけ一人にして。一人になって考えたい。」
そう言い残してあたしは中村サンの車から離れた。 車から結構離れた場所にうずくまった。 ハッキリ聞けばスッキリするだろなあ。 でも、そのときの答えを聞くのが怖い・・。
ブッブー
中村サンの車からクラクションが鳴った。 なんだ?まだ5分たってないのに。
ブッブーブッブー
しつこいくらいにクラクションが鳴る。
しょうがなく車に戻ると、うずくまる中村サンの姿が。 そうかと思うとイキナリ車から外に飛び出していった。
あたしは、何が起こったのかわからないで呆然としていた。 何分かたって中村サンは戻ってきた。
「やっべー、まじ気分悪い。。」
いつもの中村サンと全く様子が違う。 発作が起きたみたいに呼吸が乱れてて、身体か痙攣している。
「・・・大丈夫?」
背中をさすりながら言った。 どうしていいか、わからんかった。 救急車呼ぼうかと思ったくらい。
「わからんの。お前が何に悩んでるんか、全然話してくれんしそれ考えよったらおかしくなったみたい・・やばこんなの初めて。背中さするよりお前の言いたいこと言えちゃ。。。それ言わんとおさまりそーもねぇ。」
あたしは考えた末に言うことにした。
「あ、あたし、、中村サンの・・」
涙がでてきて、上手く言葉にならない。
「‥お前、オレのこと好きなんか?んで紹介してとか言われるの辛かったんか?」
おぃ、ちょっと待てよ!!
「・・ごめん。いくらあたしでもこの場面でそげな面白いこと言えん。」
中村サン笑う。
「あたしは中村サンの何・・?利用されてるだけかなあっとか思うことがある。」
「‥くだらねぇ質問してんじゃねぇよ!!(キレ)お前はダチだよ。ずっとそう思ってきたし、まあオレが紹介してとか頼みすぎたかもしれんけどお前やけん頼みよったし。ダチじゃねーと学校終わってキツイのに遊んだりせんかろーも?少なくとも今一番の友達はお前よ。俺はそう思ってるよ。」
そう。 中村サンにとってこの質問の答えは簡単すぎた。
『友達』
「これからヨロシク、友よ。」
こうして「友情」が始まった。
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