スイッチ。
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2004年09月22日(水) |
スイッチが壊れるとき。 |
中村サン彼女できるらしい。 今日学校で呼び出されて少し話した。
久しぶりに顔見たよ。 久しぶりに声聞いたよ。
相変わらず色黒いし。
相手はやっぱまゆちゃん。 妹にしか思えないとか言っておいて ちゃっかり妹分に手ぇだしてるし・・
前もそうだったよなあ。 ナナコ嬢と付き合う前にすべて完了させてたし。
なんかガッカリだ。
思えば中村サンは他の男とは違う、 そう思って最初なついてたんだっけ。
あぁ見えて硬派な印象をもててた。
でも、あたしともやることやっとるし、 結局その程度の男なんだなあとわかった。 どこにでもいる男と一緒なんだよね、結局。
中村サンにとって彼女は自分を保つ安定剤みたいな役割で チオ尿素−メタリン酸溶液みたいなもん。 これがないとビタミンCは熱で壊れてしまうんだよね。
中村達也は壊れちゃうんだ。
あたしは、中村サンの恋愛に本気を感じたことはない。 美人で可愛くてスタイルよけりゃ誰でもいいんだ。
別れてもあっけらかんとしとるしね。 次いこう次!そんな勢いだ。
別れてもあたしがいるからかなあってふと思った。 話をきてくれて、慰めてくれて、側にいてくれて、遊んでくれて しかもえっちまでしてくれるという、まさに都合のいい女がいる。
ここまで言うと自分はなんて安い女なんだと思う。 ・・・最低だ。
あたしはそこまでして中村達也の『トモダチ』やりたくない。
まゆちゃんとちゃんと付き合うようになったら、 ハッキリ終わらせようと思う。 中村サンはどうにかしてあたしを繋ぎ止めたいらしいけど。 どうせすぐ別れるつもりやからやろ‥ そんなのわかりきっちょるし。
切っても切ってもついちゃうから、壊すしかない。 壊れたら、もう直らないカラ。
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