スイッチ。
登場人物目次写真日記


2004年09月16日(木) ずっとこのままで。


 おばかな中村サンは朝寝坊したらしい。
 ギリギリ授業間にあってヨカッタね。

 帰り、一緒に帰ることになった。
 いつもなら電車組のあたしは、一足先に学校を出て
 いつもの駅で合流することになってる。

 しかし、今日に限って
 バスで一緒に帰ろう、とのこと。

 どこまで淋しがり屋なんですか!!!

 しばらくホールで中村サンからの連絡を待つ。
 10分くらいして電話が鳴った。

 外を見たら中村サン。
 中村サンもあたしに気づいたみたいで、
 先行きいくね、って目で合図した。

 電話を切ってあわてて向かった。


 髪を切って爽やかになった中村サンがいた。
 みんながかっこいいと騒ぐ理由がなんとなくわかった気がした。

 中村サンはお疲れモード。
 やっぱ女子大だけあって女の子特有の空気があるやん?
 その空気に慣れることができんくて、
 自ら一匹オオカミになっている中村サン。
 オンナのあたしでもあの空気は慣れないから、なおさらかもしれない。

 話し合い途中で抜け出してきたって言うし‥おばかだよなあ。
 嫌なもんはとことん嫌な性格。

 
 初めて

 「学校、疲れるね。

 学校・勉強大好きな中村サンが、「疲れる」と言った。



 駅の一つ前のバス停で降りて夕飯食べようっち事になって
 近くの商店街をウロウロした。

 中村サンとウロウロするのはいい。
 気を遣う必要もないし、会話にも困らない。
 お互い変わった店を探すのがスキ。
 ちょっとお洒落なレストランがあって
 今度来ようっち約束した。

 途中かばん屋さんがあって、
 あたし今ポーターのバッグ欲しくて
 ウインドウに並べてあるバッグ見ながらいいなあって言ってたら
 「寄ってく?」だって。
 寄りたかったけど、お金なかったし諦めた。(´・ω・`)

 夕飯食べて駅に向かった。
 ダイヤが乱れてて駅は混雑してた。
 満員電車に乗り込んで、中村サンはちゃんと手すりのところをゲット。
 ちゃっかりしてます。

 あたしはフラフラにりながら踏ん張って立ってた。
 しかし、バランス感覚のないあたしはよろけた。

 中村サンが、倒れそうになったあたしを助けてくれた。

 「つかまっとけよ。

 なんとか手すりを握った。
 心配やったんか、腕 ずっとつかんでてくれた。


 電車で中ではスニーカーの話。
 お互いスニーカー好きだけあってかなり盛り上がった!!
 こうやって自分と共通の趣味を持った人と話せるって嬉しいよね。
 今度スニーカー買いに行く約束したよ。

 
 んで、最近よくする就職の話。
 ジモに就職希望のあたしに中村サンは、

 「んじゃオレもジモにしよーかね。

 ジモでも一人暮らしするかもねって言うあたしに

 「お前の部屋の隣の部屋借りよーっと♪

 そういや、不動産屋の前通ったとき、

 「一緒住もうや。その方が楽いやん?(通学に1時間半はかかるからね‥)実習もあるしー。

 とか言ってた。
 どっちみちご飯が目当てなのはバレバレですよ!!
 部屋の掃除もあたしがするんやろうし。嫌だ嫌だあ!!(涙


 中村サンは今友達の紹介でメールしてる子がおるっち言った。
 その子は看護学生のまゆちゃん。
 写メ見た限り、、、うん。(謎

 そんな二人が今日初めて会いました。
 あたしと友達になれそうな感じの子、それが第一印象。
 写メよりも顔がまん丸やったことを除けば
 愛嬌があってとてもイイコらしい。
 
 こうなると、あたしは中村サンと連絡を取ることを拒む。
 上手くいけばラヴちゃんが彼女になる可能性があるからだ。

 ナナコ嬢の時もそーやったけど
 中村サンに好きな人や彼女ができた時、あたしは連絡を取らない。
 二人に上手くいって欲しいから。
 変な不安材料になりたくないから。

 「んじゃー、彼女いらんかも。

 なに、言ってるん?
 中村サンの欲しいのは友達やなくて彼女やん。

 「だって、お前おらんかったら誰と遊べばいーん?

 まゆちゃん。

 「どーしようとオレの勝手やろ。好きとかじゃないし、少なくとも今はいい友達なんやから。お前とは今までと変わらず連絡するしね。

 そういうと電話を切られた。
 

 ずっとこのままの関係でおれるとはあたしは思えない。
 おりたいけど、ね。
 やっぱ彼女できたら遠慮しちゃうし。
 あたしのことより彼女のことを優先するのが
 あたしの知っている中村達也やもん。


 ウチらは、ミスチルのLoveのような関係にはなれっこないんやから‥


みずき|送|