五右衛門ロックは、ひとことで言うとルパン3世カリオストロの城でした。カリオストロでなくてもいいんだけれど、とにかく出来の良い劇場版ルパン3世でした。正面切って面白かったという意味。 じゃあ、観劇ブログっぽく役者さんごとのひとこと感想を書いてみましょう。
古田新太さん:大好きになります。ヒーロー! 松雪泰子さん:パンフにもあるように、不二子ちゃんでした。お金以外にも情をかける粋な不二子ちゃんでした。豪華で綺麗で色っぽい衣装をいろいろ着ていてぜんぶ似合っててすごかった。 江口洋介さん:見た目が完全なる男前でした。役柄は銭形。江口さんはこんなに格好いい人だったんだね。パンフの写真が時代劇のマルちゃんに似ていて興奮しました。忠義好きのマルちゃん(ただよしと読んではならない)! 川平慈英さん:イタリア商人、ペドロ。2人組で、もうひとりがアビラっていう名前で、川平さんじゃないほうがアビラ…と覚えました。悪役ですが、みんな大好き川平さん。だって確実に楽しさをくれる!わー胡散くさい!と大喜びできる、この安定感! 北大路欣也さん:王様。白い犬のお父さんのことは思い出さなかったなぁ…と終わってから思い出しました。王様はいちばんの悪役というか大物で。実際に姿を現すまでに「あのクガイか…」「我らにはクガイ王がついている」などと大物アピールをされてものすごいハードル上がってるんですけど、つまりアニメシリーズの悪の帝王だと失敗しそうなパターンなのですけれど、北大路さんが舞台に出てくるとちゃんと「ああ、そりゃ偉いよね!」と観客が納得する。おさすがでした。 濱田マリさん:濱田さんてすごくお上手なんだなぁ…と知りました。川平さんとともに、新感線初出演のはずがなぜか異様に馴染んでいる。安定感。確実な楽しさ。音響のせいなのかどうか、全体的に歌になると何言ってるか聞き取りづらかったんですけど、濱田さんとアビラ役の右近さん(って木原さんがおしえてくれた)だけは、歌でも聞き取れました。きれいに側転しててびっくりした。 森山未來さん:どうもこんにちは、お目当てです。パンフのことばっかりですみませんが、ここの写真の立ち姿が…!基本みなさんFFみたいな見た目になってるんですけど、みらいくん演じるカルマ王子の立ち方が、いかにもイラストチックな後ろ体重なんです。でもこれを実際に絵に描いたら逆に「こんなんじゃ人間立てねぇよ!」と怒られそうなほどの後ろ体重っぷりです。しかし立てているんだ。本当なんだ。役柄としては王子の名のとおり、お父さんは王様です。しかしながら、母を殺された恨みを持っているのです。つまり、出ました、父子の確執。脈々と受け継がれる君塚方程式!いいぞ!ダンスもタップも組み込んであって、あしのかたちがむつかしくて、白いマントが翻り、ありがとう、ミライ使いの王道をありがとう…!でした。 プラス、殺陣もいける!
1幕目はすこし「なぜ?」って思ったところもあったけれど、2幕目からが怒涛で、「なぜ?」もきれいに拾ってもらえて、そしてカルマ王子から始まる4人の口上&見栄きりに「まってました!!」と血肉沸き踊るよ。 わー、楽しかった。見られて良かったって心から思う舞台でした。
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そうだ、チラシの中にシゲ舞台のが入っていて、なぜ!と動揺しました。 新宿コマ劇場だったんですけど、入り口前にズラリと出演者名の入ったのぼりが立っていて、もうそこからして豪華でした。のぼりって、豪華なんだね。そうでないイメージでした(エイトにより)(すいません)。
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