stray notes

氷砂糖

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一度途切れた愛は、二度と同じには戻らない?
2003年08月25日(月)

えーと、本の話なんですけど。

昔(高校生くらいのころかな?)吉本ばななが好きで、「N.P」あたりまではこつこつ買って愛読していた記憶があります。そのあと少し刊行に間があいたのか、あるいは日常が(受験などで)忙しくなったのか、しばらく読むことがなく。その後たまたま本屋で「アムリタ」の文庫をみかけ、買って読みました。ここまでは大体よかったのですが。それ以降は図書館で見かければ読む、程度になってしまいました。いまも読めばそれなりによいと思うし、好き、ではあるのですが。新刊が出てもあまりときめかないし、文庫になっても、まあ買わなくてもいいかな、というあたりに落ち着いてしまいました。

昔(社会人初期あたりかな?)、京極夏彦にはまりました。これもたぶん5冊くらいはコンスタントに出ていたような気がします。そのあたりはかなり強く惹かれて、しばらくはそればかり繰り返し読んでいた記憶があります。ただ、「宴の支度」「宴の始末」から読んでいないのです。母が買って読み、面白かったよ、とわたしてもらったのですが、なんとなく勢いが落ちてしまい、読まないままになってしまいました。そういえば、北村薫も最初の4冊くらいを楽しく読み、それからはあまり手を出さなくなってしまったような気がします。もっと記憶を探れば、もっと出てくるかもしれません。

愛は一度途切れてしまうと、同じ形では戻らないのかな……と、最近書店を歩きながら考えました。でも、中学生のときから読んでいる栗本薫は、シリーズ物が中断されても、飽きずにずーっと好きだし、かなり年数がたってから新刊が出ても、やっぱり嬉しいし文庫も買うし……。それはわたしのなかで、愛が途切れることなく続いていたからなのかな? 他にもよく思い出せば、ひとりやふたりくらいは、そういう、変わらず好きな作家さんはいるはずだと思うけれど。なんだろう、作家さんの作風が変わったり、時代が変わったり、自分が変わったりして、fitしたりしなかったりするのかなー。……でも栗本薫に関しては、わたしの病んでるところが共鳴して必要として、そこから成長してないだけのような感じもあるかも。



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