鳴海のらぐな日記

2005年12月11日(日) 師走の日の下で

すっごく気持ちがいい。
清々しいとはこのことかな。

玄関の外にあった傘立て?が老朽化にあたり中身を整理しようって話になった。「竹刀はどうするの?」母の声を背に玄関に向かう。

風にごみに晒されて竹刀は風化の一途だろう。
そうだ木刀があったはず。

「木刀も何本かあったでしょう」
そうだっけ?

確か父だったか?型の稽古に付き合ってもらったなぁ。
それとも弟か?だから2本あったのかな。

湯を張ったバケツと雑巾を持って外へ。
屋内では寒いとストーブを焚いていたが、昼前にもなると陽が暖かいのか。
丁寧に一本づつ磨いていく。
いったいいつぶりだろう。

磨き終わり程度のいいほうを持って庭へ。
片方はテープを巻いたむごい跡。(ヤンキー仕様?)

庭に出て木刀を振り始める。
ごく自然に靴下を脱ぎ裸足になる。
日頃運動してない体だからか動きがぎこちない。

こうじゃない、もっとこう、なんだ?
違和感を拭い去るべく回数を重ねる。

冬の澄んだ空気・空が好きだ。
庭木のまっすぐな幹に沿って振り下ろす。
仮想の相手に、脳天から足元まで。
柳生十兵衛だったかの時代小説も思い出す。
ただ斧じゃない刀(カタナ・片葉)を振るっているのだと考えつつ。

もっとこう…。
ぐっ、っと。

身体が思い出したのか膝が軽く落ち腰が入る。
そうか。膝と腰か。

傍から見ればまだまだなのだろうが、思い描いた斬撃が出せたようにおもえて
アホのように繰り返す。
力強い振り。

音が気になった。
ぶん。ぶおっ。びゅっ。びゅっ。ふおっ。
そうだ、この音だ。

まっすぐ打ち下ろしているか見る。
しっかり握りができているか、力の配分はそれでいいのか、さわる。
音で良し悪しを確かめる。
北風の音、木刀の空を斬る音。

いろいろないらないものが取り去られて純粋になっていく。
いまならいろいろと人生にまっすぐ向き合えそうだよ。
大掃除とか本の整理とかすすみそうだな。

ただ…剣道について、素振りについて語り合える友がいないことが実に寂しくおもう。残念だ、もったいないことをしたと昔を思い返した冬の日。


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鳴海 [MAIL]

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