明日会ったら話してみようか。 - 2004年11月03日(水) 少しの熱が出ると、なっつのことが思い浮かびます。 こっちにきてから、まる二年くらいの間は、熱を出すとなっつが来てくれました。 なっつの家で一緒に住んでいた頃は、熱を出したようだと自分で感じながら、気にしない気にしない、となるべく普通にして黙っていても、すぐに見破られました。 なんだかもうずいぶん前のような気がします。 たった4年前のことです。 来年の春になったら、出会って11年が経ちます。 彼が来春からどこに住むのか、わたしは知りません。 でも、たとえ同じ街に住んだとしても、もう、これまでのような付き合いはなくなるような、気がします。 それにそのほうが、彼のためのような、気もします。 それでも、いま、わたしのいろんなことをいちばん見破れるのは、なっつだと思います。 話してみようか。素直に。どうすればいいかわからないのだと。 もう、わたしは彼には八つ当たりをしないし、彼がわたしの前でため息をつくことはあっても、本当に機嫌の悪い顔をわたしが見ることはないでしょう。お互いが、見た目には淡々と、それぞれの世界で、生きていくだけです。 それでも。 なっつを遠ざけたいわけではないのです。 むしろ必要な人です。今でも。 裏切られたと感じて大きく傷ついたこともたあったし、わたしが裏切ったこともあるはずです。 それでも、わたしにはなっつは必要な人です。 けれど近くにいたらよくない、そんな気がするだけです。 友だちが多くていいね、と言ったら、そこはお前と大差ないと思うぞ、と返ってきたのは比較的最近のことです。そうかもね、と思わず言ってしまいました。 なぜだろう、彼が何を考えているか、今はあまり知りたくありません。 -
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