FUNKY BRASS - 2003年11月18日(火) 彼はPE'Zを聴かない。 サークルでPE'Zを演奏するグループが出ても何も言わないし、そもそもあのタイプの音楽を聴いているところを見たことがない。 けれど彼の家には、PE'Zの「Akatsuki」がある。 PE'Zがポピュラーなバンドになるずっと前から、そのCDはあった。 PE'Zはその一枚だけなので、不思議に思った。 好きならばCDを集めるタイプの人だし、好きでなければCDは買わない人だからだ。 よく聴いているMDの中にもなかった。 最初にCDを見たとき、わたしはまだPE'Zを知らなかったので、なんだろうと思った。 彼の家にあったCDとMDの中で、ミュージシャンの名前がわからないのはそれだけだった。 彼の家にいるとき、わたしは自由にBGMを選ぶことはできなかったので(「聴きたい曲は自分の家で聴け」と言われた)、PE'Zが聴きたいなら借りていくしかなかった。 聴いてみても、なぜ彼がそのCDを持っているのか理解できなかった。 わたしには守備範囲でも、彼には守備範囲外の音楽だった。 彼には何も訊かなかった。 今でも不思議に思っている。 なぜあのCDが彼の家にあるのか。 そしてどうして、自分は何も尋ねなかったのか。 今日は本田雅人を聴いていて、そのことを思い出した。 ブラス好きは、派手好きでもある。 でも、派手でありながら聴いていて飽きない曲となると、なかなかないと思う。 それから、自分に吹奏楽の経験がないのに、金管楽器の音をエレクトーンでうまく作って弾くのは難しい。生の音に近づけるか、エレクトーンと思って作るかも、大きな分かれ道だろう。 それに弾くだけならまだしも、聴音して楽譜におろすなんて面倒なこと、もうやりたくない。と思っている。 でも。どうしようかな。 音楽は希望。 -
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