「懐胎した冬枯れ」
雪が降りました。初雪です。寒い筈ですね。買い物にゆく途中、降り始めた雪は綺麗で、躯は芯まで冷えきってしまったけど少し幸せな気分になりました。
何年ぶりだろう、こんなにゆるやかな気持ちで過ごす冬。なにも思い出さない。ただ、今だけがある。
長い時間をかけてわたしが壊してしまったわたしの、心の何処か。もしかしたらそれは心ではないのかも知れない何処か。
丁度そう、庭にたくさん植えたあの花たちを育てるように少しずつ欠片を繋ぎ合わせていこう。
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