「異空間 ON THe NET」

土であり、空である。
閉じた箱の中に在るわたしの楽園であり、奈落である。
解放であり、拘束である。
過去であり、現在である。
有限であり、無限である。
墓碑であり、子宮である。

暫し現実から遠ざけてくれる音楽であり、映像である。
現実を確認させてくれる進化であり、回帰である。
流せない涙であり、消せない憎しみであり、言い尽くせない愛である。
導き、また狂わせる、闇に浮く月である。

累積した葉の隣には常に零の満ちる、遠隔の、近接の、純一なる混沌。
言葉全て、己を宿した不可視の誠、の権化。
その交響は心であり、魂であり、自我であり、
それは不滅の花薔薇であるが如く。



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