徒然エッセイ&観劇記
エッセイ目次


2003年08月05日(火) 萌え萌え香港映画 4

☆初!カンフー映画

「酔拳2」ジャッキー・チェン アニタ・ムイ アンディ・ラウ出演

TVでやっていた。らっきー。実はジャッキーの映画をちゃんと見るのはこれが初めて!
・・・ああ、石を投げないでっ。そんなんで香港映画好きを名乗るなと。
しょうがないのよ、じぇねれーしょんぎゃっぷってやつよ・・・
まあ、兄貴が昔見てたのを横から覗いていたから、どういうものか全く知らなかったわけじゃなし。全篇見て見ても、ああ、そうだよねと思ったとおりだったし。
いや、もう、これを同じ人間がやってると思うとアンビリーバボーっす!
うちはワイヤーと吹き替え(替え玉)当たり前になってからの香港映画ばっか見てきやしたからねえ。びびったわ。
特に敵のボスの足技たっらないわ。一度も足を下ろさないで、何度も横蹴り(しかも早い)し続けんのよー!!
ジャッキーのコミカルなトンデモ技は言うまでもなし。
しかし予想通り、カンフーものというのは見ていて目が疲れる・・・でもすっきりするから、寝る前に見ると、何も考えずに寝れそうだわ。

アニタ・ムイはジャッキーのお母さんで、コミカルな役。
アンディは、最初の15分くらいしか出てこない(サギだ〜笑)でも、ときめいたよ、アンディ・・・!
もう、やっぱし香港映画が死ぬほど好きなんだと、久々に思い知った。「香港映画」だと思うだけで、幸せな気分になるの〜(単純)
香港人が好きなのよ。香港的撮影法や、セットや衣装、ストーリー運びが好きなのよ〜。
例にもれず、何気に頭悪いストーリーっちゅーか、残酷でもあったし、アホだし。結局エンタテイメントであれば何でもいいってことさ。
で、香港の人って演技が過剰てのもあるけど、普段の生活でも結構、表情豊かみたいよ。というのも、相手に自分の感情をしっかり伝える(または悟らせない)切実は必要があるから、なのね。
日本人は、それに比べると、曖昧で済んじゃうじゃない。だから演技も控えめだと思うわ。香港人のあけすけな演技を見ていると、何かスカーっとするのよね〜

妙に中途半端なとこで終わっちゃった、と思ったら、兄貴のタレコミによると、その後主人公が植物人間になってしまうというエピソードが日本では削がれているらしい。なるほどね。

☆すげぇためになる中国映画

「宋家の三姉妹」マギー・チャン他

うわー!いい映画だったぁぁ。1900〜1950年頃の中国の、孫文がどうの蒋介石がどうのっていうアレよ!
私は歴史の授業が苦手だったんで、この辺の事情はさっぱり分からんかったのだけど、この映画見たらすんごいよく分かったわ。
孫文の妻が姉で蒋介石の妻がその妹!ドラマチックだなあ。一番上のお姉さんは何か伝統的金持ちと結婚してるわけ。
で、この三姉妹が、仲良しだったり反発し合ったり、ありていの言い方をすると「歴史に翻弄されながら」強く生きてくドラマ。
音楽がいい!映像が綺麗!セリフも必要十分だ!
孫文の役者カッコいい!!ちょっとバトラーさんの匂いがする(髭だからか?)ぁぁぁ、私どんどん壮年男性趣味に・・・(笑)
マギー・チャン(孫文の妻)相変わらず綺麗!何か頭良さそうな人が似合うのよねーっ
ステキよ。泣けるよ。愛だよ、愛。「革命は愛であり、愛もまた革命である」

「もし、孫文が生きていたらどうなっていたでしょうね?」
「もしも。歴史にもしもはないわ」

かっけー!!皆にもオススメー!!中学生諸君、これで歴史を学べ〜!
そしてこの後、香港映画「彼女はシークレットエージェント」見れば、その後の歴史もばっちしよ!(ほんとか?)

☆旅情を掻き立てる香港映画

自分の鑑賞記なんぞを久々に読み返しつつ、つらつらと考えてみました。
旅情を掻き立てるというよりは、MYオススメと化しておりますが(汗)
それに、もっと他にもいっぱいあった気がするんすけど、鑑賞記書く前に見たやつについては、すっぱり忘れちゃっておりまして〜
とりあえずこんな感じなので、ビデヲ屋で気が向きましたら借りてやって下さいな。


「食」部門・・・香港の人って何食ってんの?

★「食神」チャウ・シンチー カレン・モク

実は私もまだ見ていないのだけど、兄貴が5つ星をあげている、料理屋を舞台にした超コメディ。
カレン・モクがすっごい太った役をやっていておもちろい。チャウ・シンチーは香港一の毒入りコメディ俳優です。
ビデヲ屋に置いてある可能性はイマイチ薄い(汗)もしなかったら、チャウ・シンチー作をなんでもいいから見るべし。

NOTオススメ「人肉饅頭シリーズ」恐くて肉マンが食べられなくなります。


「風景」部門・・・香港的景色を見てみよう

★「ガラスの城」レオン・ライ スー・チー

マジメ、オシャレ、映像が奇麗。香港とNY?を行ったり来たりしてるラブストーリー。
最後のほうででっかい橋が映った記憶がある。香港返還のパレードがラストで、盛り上がってた。
ビデヲ屋には必ずありそう。

★「天使の涙」レオン・ライ 金城武 カレン・モク カリーナ・ラウ

殺し屋とかタカリ屋とかがうぞうぞと生きている孤独な街の人々をずーーっと追ってく感じ。
電車が通ったり、安そうなアパートが舞台だったりした。
これも大抵のビデヲ屋には置いてそう。

★「月夜の願い」トニー・レオン レオン・カーファイ

トニーがタイムスリップして、自分の父親が若い頃に会いに行く、という、笑って泣ける話。
古き良き香港(貧乏の吹き溜まり系)の町というか村みたいのが見れます。
結構ビデヲ屋に置いてると思います。

「精神」部門・・・香港的気質とは?

★「君がすべて 金枝玉葉」もしくは「僕らはいつも恋してる! 金枝玉葉2」

レスリー・チャンとアニタ・ユンが性別を越えて(実際はヘテロなんだけど)恋し合うハチャメチャラブストーリー(でも泣ける)
何でもあり〜☆でも愛だよ、愛っていう。
ん〜香港映画の中で一番好きかもしんない。ビデヲ屋にある可能性高(特に「君がすべて」)

★「風雲 ストームライダース」アーロン・クォック 

私が香港映画にハマるきっかけになった映画。アーロンが若かりし山口さんに似てるっと思った・・・最近見てないから真意の程は分からない。
CGアクションバリバリのエンタテイメント。昔の中国を舞台にしてるんで、今の香港と関係無いけど(笑)香港人はこういうのを喜んで見る。
どこのビデヲ屋にも多分あるでしょう。


「演劇」部門・・・香港のミュージカル映画?

★「夜半歌声」レスリー・チャン

オペラ座の怪人もどきのストーリーで、レスリーがロミオ役になって歌ったりする。
映像はもしかしておしゃれっぽく出来てるかも。あんまり私の中ではヒットしなかった・・・
ビデヲ屋にあんまりないです。

☆ぶらぼ〜、チャウ・シンチー!!

「食神」チャウ・シンチー作・監督

やっぱ香港映画だネ!!
先日は、今度日本でも公開されるチャウ・シンチー最新作「小林サッカー」を試写会で見て、「ああ、チャウ・シンチー、いいけど・・・今回は何かなぁ」と不完全燃焼だった私(鬱期だったせいもあり^^;)
「小林サッカー」は香港映画史上最高の興行成績を上げた大ヒット作。「キャプテン翼」バリに、いやそれ以上にむちゃくちゃなCG技で選手がサッカーやる。確かに分かりやすく、細部まで笑えた。でもいつものナンかが足りない・・・大衆向けに毒を薄めたか?
それにやっぱ、香港映画は大画面で見ても意味ないと思うな。慣れかもしれないけど、家のちっこいTVでこじんまり見た方が面白い。
ま、とにかく日本でもヒットするとイイナーァ。そしたらチャウ・シンチーブームになって、日本に入ってない作品もビデヲ屋に登場するかもしれないしっ☆

で、今まで見ずに残しておいたチュウ・シンチー作、監督、出演作「食神」を観たんだな。
・・・これよ。
この残酷さ。過剰にリアルな人物像。漫画的展開。安っぽさ(笑)そして・・・愛?(微妙)
チャウ・シンチー作の人間は、リアルだ。リアルなだけに、アホや悪人やブスがバリバリ出てくる。このリアルさは無味無臭インテリ的他国映画では出せまい。過剰なリアルがギャグになる。ブスを見れば足蹴にし、正直に笑う。残酷な笑いだ。
チャウ・シンチーが本当にいつもブスに蹴りを入れてるのか知らないが(笑)この「リアルな残酷さ」に全く目を瞑らない感覚、これが香港映画。
差別?当たり前。強者は弱者を足蹴にする。足蹴にされた弱者が復讐する。目には目を。歯には歯を。屁には屁をってな具合だ(ああ、チャウ用語が移った)

女優カレン・モクにわざわざブスメイクをさせて、屋台のオバサン的人物をやらす。だっているもん、こういう人。美女ばっか出る映画なんて胡散臭い。記号としての「ブスキャラ」しか出てこないのも胡散臭い。その辺にいるんだよ普通の人は。
チャウ・シンチーもインタビューで言っていたけども、チャウ自身もすっごいフツーのというか低所得層な育ちで、だから自分の周りにいたような人をモデルに、その人たちが喜ぶような映画を作ってるんだそうだ。
たまには、金のかかりまくった美男美女の大感動大作(らしきもの)でなく、こういった地に足の着いた笑いもええでっせ。

「食神」のストーリーはええーと、料理の鉄人+ミスター味っ子にビジネスサクセスストーリーをまぶしたような感じっす。
とことん漫画的なのよん☆つーかパクリ?(笑)でもいいの。シンチーだもの☆

☆香港映画の法則

またもチャウ・シンチー主演「ミラクルマスクマン」コメディ映画ビデヲを見ました。
やっぱり香港映画は残酷で下品で下らない(笑)
そしてチャウ・シンチー映画はいつもブスが美女に変身テーゼ。

悪役は日本のやくざ・・・
この間見た「レジェンド・オブ・ヒーロー」というアクション映画も、悪役は日本の忍者でした。
香港映画ではしばしば、ひどい役で日本人が出てきてカタコトの日本語を喋ります(香港人がやってるから^^;)

まぁ色々あったし(略

日本人が、悪役を他国人に設定するのってほとんどないですね。というより外人は滅多に出てこない。
あ、NHK朝の連続テレビ小説「さくら」では物語上、ぎゃいじんさんがぼちぼち出てきますね。
それ見ると、「やっぱ白人と日本人は体格も性格も違うにゃー」と思いますだ。

私は洋画に親しくないので、滅多にぎゃいじんは見ません。勿論ナンボかの洋画は見てきましたが、あちらとこちらでは感性の基盤が違う気します。なにより喋るセリフがあわない。言葉の内容、そしてそこに現れる白人的感性(キリスト教基盤)に極度の違和感を覚えるのです。
小さい頃から洋画ばっかり見ていれば慣れていたんだろーか。洋画が好きな人が私にはとても不思議なのです。

対して、香港映画は見た目は似ていて親近感を覚えるのに、精神が全然違うところがビックリして好きなのでせう。
ハングリーでパワフルで残酷。香港に生まれたいとはつゆほどに思いませんが、ハタから見ている分にはとても面白いところです。


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