明治29年の絶望先生 - 2011年03月18日(金) 以前に『一葉日記』をなんとなく読んだとき、めちゃめちゃ気になったんだけれども、すぐに名前を忘れてしまう人物がいたので、備忘に記す。同郷の先人である樋口勘次郎という教師。一葉より一歳年長なので、日記に登場する時点では、郷里の村の小学校の青年教師(実際の赴任先は、ちょっと調べた程度ではよくわからないので、富士見高等小学校とか木の間分教場あたりではないのかも知れない)で、好意的に見れば、教育熱心な田舎教師なんだけれども、押しも押されもせぬ売れっ子アイドル奈津ちゃんからすれば、迷惑で暑苦しいキモヲタ以外の何者でも無かったりしているところが痛烈に哀れ。無感情に拒絶する一葉とSTKな粘着勘次郎の希望の無い関係が、現実感あって好いんだよね。その後、教育者・教育研究家として、近代教育史には名を遺しているみたいなのが、救いか。ま、地元じゃ誰も知らないだろうし、顕彰もされてないんだろうが。 ...
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past will |