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■ 組織と個人
(今日は時間があったので長めに書いています)
ちょっと前の話になりますが、巨人の松井がメジャー 行きを宣言しました。中日ファン&星野ファン &アンチ巨人ファンの自分にとっては喜ばしいこと なんですが、ここに今の日本の姿を表わしている ような気がします。 今日の日経新聞に(いつも朝起きて目覚めに新聞を 読むのが習慣になっているので…)『党が溶けていく』 というタイトルの記事を見ました。内容としては 理由はそれぞれ異なっているけど、民主党にしても 自民派閥にしても党としての縛りというか、拘束が 効かなくなり、党という組織が溶けていっている 現状についてでした。 また、前回の日記の時に感じたことを紹介すると 言っていましたが、大学祭で所属ゼミの現役・ OB勉強会の話です。その内容は都市研究について で、特に商店街に焦点を絞った形になっており、 一つの考え方としては地域の活性化として商店街 の存在。もう一つの考え方として流通の効率化と してのスーパーマーケットの存在。地域コミュニテイ と市場原理との間でニーズが市場原理に走っていく 現状になっている。(うまく説明できませんが)
これまでの話は1つのキーワードに関わってきます。 『個人』 松井にしても巨人という組織の中よりも、より高い レベルで挑戦したいという個人の主張。政治にしても 党という組織の中で埋没するよりも自分を主張 しなければ選挙で戦っていけないという危機感からの 議員個人の主張。商店街については地域の活性化 という周りの環境よりも、より効率的に手間無く 煩わしさばがないスーパーを選択する個人のニーズ。
良い悪いはともかく『個人』が主張し、世間がそれを 認めるような時代になった。とまどいを受けている のが『組織』であり、組織の中で生きていた人である。 例えば、松井がメジャーに行くことに対して賛同する 人は多いであろう。だたそれに近いようなことが身近 に起こったら(会社で売上が松井級の営業マンが給料 じゃなく、自分に挑戦したいから会社をやめたい) 賛同する人はどれくらいいるのであろう。 また、商店街も含む地域コミュニティについて、 自分は自分のやりたいことがあるからと、地域行事に 以前に比べ消極的になってきている。
結論を出すのは難しいが、今の日本は『個人』の時代 であり、そこから派生する功罪の内、罪が今の日本の 問題点になっているような気がしてならない。 携帯電話、メルトモ、ひきこもり… 『組織』というものを考え直す、評価し直す時代 になっているかもしれない。ただ、自分の考えとしては 『個人』も大切だが、『組織』はそれ以上に大切だと思う。
2002年11月09日(土)
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