憂色透明
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2004年09月09日(木) ママ

今日はママと地元で待ち合わせして、美味しい豆腐料理の店につれていってもらった。一ヶ月ぶりに会う。

湯葉刺しがのどを滑り落ちる。

ママは昔と変わった。
私が今向き合わなければいけない辛い問題も、私の愚かさも、とりあえず今娘に起こっている真実として、聞いてくれるようになった。

湯豆腐が熱い。

彼女は、まだ私が女の人を好きなのを、自分のせいだと責めている。
「もっとあなたに愛情を注いでれば」とか「もっと相手にしてあげてれば」
とボソボソ言う。
愛はあるけど冷たく育てられた、と薄々感じてはいたけど、
本人の口から言われると、ちょっと微妙な気分だな。
やっぱりそうだったのか、という類の妙な感情だ。

私自身は親が子供のセクシャリティに与える影響はどうでもいい。
レズにもいろいろいて、これでもかというめちゃくちゃな親をもつ連中も、愛されて育ったやつもいる。うちは愛があるほうだと思う。

彼女は私に、
「今はよくても、将来幸せにはなれないよ」
と言ったが、私は案外そうも思ってないわけだ。

話は変わるけど、なんだかママは、私が思っていたよりも多くの表情を持つ人なんだな、と思った。
最近よく泣くし(ほとんどはドラマを見てだけど)、そうかと思えば爆笑しているし、私の話を聞いているときは、私の将来を本当に心配して、というより、自分の過去の行動を後悔して苦しそうな顔をする。
でも私はそんなママが好きなわけで。
マザコンなわけで。
私は過度なサドなので、愛する人が、ある特定の感情に苦しむのが好きなわけで。


しっかし、
過去の行動の後悔を、相手に許しを乞うたって仕方ないのさ。
「あのときはごめんなさい」
なんていったって、本当は、自分がかわいくて、その罪意識から開放されたくて、楽になりたくて言ってるだけなんだから。
迷惑なもんだよ。相手のことは本当はどうでもいいんだよ。
聞いてるの、あなたに言ってるんですよ。

自分の中だけでそれを消化して、前だけを見て歩けよ。

あっ、自分に言い聞かせてるんだけどね(笑)。

















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