憂色透明
憂々とし 夢現 筒抜で ウェア アム アイ 強引

2002年12月18日(水) ちゃんとしたお返し

自分でもよくわからない間に、自分の前に立ち止まり、通りすがる人が増えたなぁと思う。
寂しさや孤独やよくわからないモヤモヤに潰されそうな。

今年2002が明けて、夏のヒッチハイクの貧乏旅が終わるまで、自分も同じような空虚感を抱えて毎日毎日引き篭りつつ暮らしていたのだが、最近はややあってまた前のような、臨機応変な「強さ」を取り戻しつつある。
他人と会い、笑う。話す。
そんなあたり前の事から逃げていた以前の僕は、それこそが唯一の(少なくとも自分にとっての)特効薬だとは知る由もなかった。











「寂しい」「苦しい」
色んな言葉がぼろぼろこぼれ出るのを、僕の耳は聞く。
「彼氏が」「あいつが」



今まであまり話したこともないような人から電話がかかってきた。
そのコの話はとにかく長い。長いという限界を超えている。
「オトコがこう言うから私はこうする」
「好きでもないのに寝た」

他人に凭れて寄りかかって、動かされるまで動かない。
話は長いときた。
おまけにブス(ごめん)

でも醜くない。
言いたいことは、判ったよ。
人と寝て、そこにキモチはなくて、寂しくて、どうすればよいのかまるでわからない。
あんなにべらべら喋ってたのに、僕の一言で黙りこくってお礼を言って急いで電話を切った相手は間違いなく涙を流していた。

冷静にお茶を淹れる。

寂しくて、どうすればいいのかまるでわからなかった僕の気持ちなど、今の僕にはわからなくなったのだろう。

立ち止まってくれる人々に、ちゃんとしたお返しが出来ているのだろうか。
一人家に帰り、布団に入ると、ふとそんな事を考える。

成長と無関心に戦慄を覚える年末。













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