ゆめノかけラ
koi
基本的に(例外もありますが)、その日見た夢の話です。



 憧れの先輩

中学生のとき、憧れだった先輩を見た。さびたエンジ色の輪(お香のような匂いがする。お賽銭を入れていたかもしれない。よくわからないがそういう、神社とかにありそうな雰囲気の大きなつぼのようなもののふち)の向こう、昔とあまり変わらないそのひとがいた。彼女はわたしに気づくことなく、軽く礼をして次の人とかわった。煙の向こう、消えていく後姿も、憧れたあのころのままだった。その輪のこちら側で、わたしは涙ぐみながら、手を合わせ、その場を動けずにいた。

2001年08月24日(金)
初日 最新 目次 日常


投票釦(文字は変わりません)↑
My追加