ゆめノかけラ
koi
基本的に(例外もありますが)、その日見た夢の話です。



 そして誰もいなくなる?

わたしは小さな離島にいた。最初は10人以上いた人間達が、何物かに殺され、一人減り二人減りしていく。ある日残った人と二人で階段のある場所を歩いていたら、いきなり薬品のしみたウェットティッシュのようなものを押し付けられ、わたしは倒れた。そうか、このひとが犯人だったのか..と思いながら。最後にわたしの目にうつったのは、灰色の壁の間から、わずかに切り取られたような青空だった。

が、気がつくと窓の外に夜空が広がっており、自分が死んでいなかったことがわかった。傍らにさっきわたしを殺そうとした女性がいた。背は低く、頬にあばたがあり、目は細い。髪は黒くつやがあり、肌は浅黒いひと。悲しげに目をそらされたので、「あのう、べつに殺してもいいですよ..」とわたしは笑った。「だって、殺さなくちゃいけないんでしょう?」

女の人は走ってどこかへ行ってしまった。その後食事前に、彼女が男と話しているのを見かけた。彼女と同じように黒く艶のある髪と、浅黒い肌。細い目。ただし男は背も高く腹が出ている。共犯なのか。男にそそのかされたのか。どちらにせよ今日助かったところで、いつかは殺されるんだよなぁ、とわたしは妙に納得しつつ南国風の食事を食べ始めた。

2001年07月12日(木)
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