新しい機材を導入するとついて回るのが「取扱説明書」なるもの。通称「取説」。特にデジタル化が進んだ昨今は、そのページが飛躍的に多くなってきている。頭を使いイメージを叩き込み体に覚えさせる。まいるよなあ、ほんと。集中力にも限界があるってもんよ。
僕はラジオの番組をつくるのに、ハードディスクレコーダーというシロモノを使っている。多重録音ができる機械なんだけど、デジタル機器の傾向として一つのスイッチが何種類もの意味を持っていることが多い。だから頭の中で明確なイメージを描いていないとそこに待っているのは「挫折」だ。
今日もこのマシンを約6時間もいじっていた。マスターしてしまえばこんなおもしろいマシンはないんだろうけど、そこまでが大変。新しい作業に入るたびに取説を読むことになる。スムーズにいけばなんてことはないけど、理解不能なことが出てくるとストレスが溜まりまくるんだ。
でもね、このプロセスってなんかに似てるんだよ。そう、モノを創っていくプロセスにね。だからこんな地味な作業もイメージ訓練の一環と思えば楽しくなってくる?いや、なってこない(笑)。右脳の刺激にはピッタリなんだけどな。
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