今日は映画の日だったから全国的に入場料が¥1000だったでしょ。だから、かねてから見たいと思ってた「タイムマシン」を見ようと思って午後からシネコンに行ったわけさ。上映15分ぐらい前についたから余裕だと思ってさっそくチケット売り場へ。そしたらさあ、なんとあと1枚だって! そりゃビックリだわ。あわててロビーの方に目をやったらすんごい長蛇の列。みんな考えること同じだね。巷は夏休みだしさあ。いやあ、まさかあの列が「タイムマシン」とは思わんかったね。「釣りバカ日誌」か「猫の恩返し」のどちらかとばっか思ってたよ。やっぱり人間、思い込みはいかんね。
そんなんだから、さすがに見るのやめて帰ったよ。でもね、なんとなく釈然としないもんだから、夜9時の回に再びチャレンジ。今度も見られなかったらさすがにショックだから、1時間も前に家を出ちゃったな。その甲斐あって30分前に到着だ。今度は余裕のよっちゃんで、ベストポジションに座って見ることができた。よかった、よかった。
でも、映画はやっぱり入場料を払ってみるもんだね。放送業界なんかにいると、招待で見る機会があったりするじゃん。これ、ライブなんかも同じで、実際にチケット買って見てる人と招待で見てる人じゃ集中力とか高揚感が全く違うもん。彼らにとってその日は特別なんだから。自らリスクをとっているかとっていないか、これ大事だよ。身銭きるっていうやつね。だから評論家なんかががタダで見てさ、あれこれ言うのはお金払って見てる人に失礼だと思うよ、ほんと。俺もライブなんかよく招待されて見せてもらったりするでしょ。よかったライブは何の問題もないんだけど、よくなかったものについてはいろいろ考えちゃうもんね。今日の俺の感性は信頼できるのかってね。お金払ってる人とは絶対に同じ目線では語れないはずだから。
俺は見たことないんだけどテレ朝系の深夜番組で、あの井筒監督が身銭きって映画を見てボロクソに評論する番組が高視聴率をとってるって話を聞いたんだけど、やっぱりなって思うよ。視聴者はわかっているんじゃない。
キーワードは「リスク」と「リアリティ」だね。
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