【虎の自叙伝〜その31】 常識はずれ
常識っていう言葉が好きじゃない。「そんなの常識だろう」って、よく目上の人から言われたもんだ。でも、よくよく考えてみると、これってどこかおかしくない?いったい常識って何?モラルということならまだ解るけど、その他さまざまな場面でけっこう都合よく使われたりするよね。常識、常識って連発するヤツほど、具体的な説明に欠けることが多いから始末が悪い。どうも自分のポジションにしがみついている人に多いような感じがするんだけど、気のせいかな(笑)。もっと具体的に説明してもらわないとわからんよ。本当に解ってる人は、あたりまえのような初歩的な質問にも、きっちり答えてくれるもんさ。 いつの頃からだろう、この常識ってやつに疑問を持ち始めたのは。たぶん小学校の頃には、漠然とそんなことを考えていたような気がする。何を言いたいかというと、すべての進歩はささいな疑問から生まれるってこと。つまり、あたりまえのことをあたりまえじゃないと認識することから人間の進歩、いや進化が始まるわけさ。ちょいと前までは、俺たち人間は、地球はまっ平らだって思ってたんだから。当時、それは常識だったでしょ。いやいやそれはまやかしで、もしかしたら地球は球体じゃなくて真四角かもしれんよなあ(笑)。 どうも俺っていう人間は、物事をそんな風に考えるのが好きなんだよな。だから時々、突拍子も無いことを発言したりする(笑)。でも、それは俺にとってごく自然な発想なんだから仕方がないのさ。きっとそこに俺の存在意義があるのかも。という訳で、俺の前ではできるだけ常識って言葉を使わないで下さいな。お願いします。
|