赤子





あたしは腹から出てきた

何も知らずに出てきた

汚れ始めた此の地球に




あたしの前に袋の中に居た住人

そいつが先に出ていたら

あたしはきっと創られなかったことだろう




其の一瞬が運命を全て変える

一秒狂い始めるともぅ元には戻らない

動き始めた塊はなかなか止まらない

止まって欲しい時に止まってくれない




恐怖にも似た生は次第にあたしを苦しめる

けれども苦と楽を交互に感じながら時には哀時には悲

生を楽しんでいるのかいないのか

早足で歩み続ける あたしもそれぞれの赤子も







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