cahier@enpitu
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今日、梅雨があけた。昨日から空は鮮やかな深い青色をしている。通勤途中、電車の中から見る海の色は濃くて深い青、朝の海はきらきらと輝いている。もうすっかり夏になってしまった。 夏の日差しは輪郭をくっきりと際立たせる。コントラストのきつい景色。見える範囲には誰もいない。蝉の声が音を掻き消す。世界からわたしは輪郭線で切り離され、そうしてこぼれおちる。 記憶の中にある夏の日の孤独は何故か悲しくはなかった。蝉の声と照りつける日差しで何かが焼き切れていたのだ。
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好きだけれど、あきらめよう。そう決めて、ゆるゆると気持ちが穏やかになるのを待ちつつある。それでもあのひとはまるでわたしが彼を振ったかのようなことを言う。ねえ、選ばなかったのはあなたでしょう。わたしにどうして欲しいの。わたしは傷つかないと思っているの、ねえ。 口を開けば自分が辛いということばかり言いそうで、傷つける言葉ばかり並べそうで、今はあのひとと話せそうにない。そんな機会があるのかどうかすら知らないけれど。
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アルコールは好きだ。けれどもそのために意識をゆるめてしまわないで。覚めて、醒めていて。しっかりと見て考えるために。
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