cahier@enpitu
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2006年02月19日(日) ゆらぎ

うまく眠れなかった。
昼間の薬が災いしたのか、精神的に揺らいだことが影響したのか、単に頭が疲れていただけだったのかわからないけれど、爽快感が無い。

昨日から舌もあれはじめた。痛い。

午前中、職場で自分がぐちゃぐちゃになっているのがよくわかった。
頭をかきむしって転げまわってもおかしくないくらいのものでこのところのうちでは一番酷かったと思う。
自分の捉え方次第でどうにかなるものにはそうそう揺らがないと思っていたのに、他人が原因とは言えやっぱり考え方次第のものにここまで掻き乱されていることに、まだ全然変わっていないことを実感させられて情けなくなる。
自分を立て直す為に帰りに本屋さんに寄って「重力と恩寵」を買おう、と決めた。

はちみつゆず茶のど飴とチェルシーのスプリングスイーツバージョンを舐めていた。おいしい。あと、他のひとからもいくつかのど飴をいただいた。ナタデココのど飴が意外とおいしくって癖になりそう。
こうやって仕事中、いつものように飴を舐めているのは、甘いという感覚で意識を繋ぎとめているようなところもある。
気が散りやすい、ということですつまり。

2時間残業して、本屋さんへ。
「八本脚の蝶」を少し読む。サブカルの棚に置かれていた。言い知れないむなしさに似たものを感じたけれども、それは仕方のないことなのかもしれない。
感受性の強いひとを羨ましく思うけれども、強すぎるそれは自らの首を絞めることにもなるということにもようやく気付く。繊細で、深遠な文章を書けるひとをわたしは尊敬する。けれどもその文章を書くために必要なものがその強い強い感受性というものであるのなら、そのリスクはあまりにも大きいのかもしれない。
「重力と恩寵」は無かった。
けれども、今日明日くらいはうまくやっていけるくらいにはなった。
本屋さんの力は偉大。


諒 |MAIL