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2024年03月28日(木) 黒澤浩樹先生を偲んで

3月25日は黒澤浩樹先生の命日でした。私は黒澤浩樹先生の道場(当時東京城西支部阿佐ヶ谷道場)に1年とちょっと所属させて頂きました。1年ちょいでしたが、黒澤先生ととても深く関わらせて頂きご指導を頂きました。とは言っても黒澤先生が指導している一般稽古に参加して、指導を受けたのは1回です。ではどうやって指導を受けていたのか?と言うと先生の付き人のような感じで、帯研でミットやスパーリングを一緒にやらせて頂き、あとはウエイトトレーニングを一緒にやらせて頂来ました。なのでほぼ毎日、先生と一緒にいる感じでした。月・水・木がスパーリングで、火・金・日はウエイトトレーニングでした。第10回全日本ウエイト制空手道選手権大会と第25回全日本空手道選手権大会は黒澤先生のセコンドに付いて試合中の先生の身の回りの事をやらせて頂きました。自分が試合に出るようになってからその経験は本当に役に経ちました。黒澤先生はとても怖かったです。もう近くにいるだけで緊張して冷や汗が出てしまいます。どんなに調子が悪くてダルくても先生の前に出たら身体がピシッとしてしまうぐらいの緊張です。黒澤先生のおかげで人に気を使う事が出来るようになりました。先生といてとてもキツかったのは絶対に稽古やトレーニングを休めない事と絶対に遅刻が出来ない事と先生のやる事を先に気が付いてやらないといけない事でした。あんな経験は人生の中でなかなか出来る物ではありません。黒澤先生と一緒にいた時間は1年ほどなのに思い出はたくさんあります。それだけ濃い1年だったのだと思います。稽古に対する厳しさを黒澤先生に教えて頂きました。本当に本当に感謝しています。今でも私の中では最高に怖くて、最高にカッコイイ姿が目に焼き付いています。先生の偲ぶ会で先生の道着と帯から黒澤先生のオーラのような物を感じました。恐れ多くて道着と帯に触れる事が出来ませんでした。あの道着と帯に先生の魂が焼き付いて残像のような物が宿っているのだなと思いました。


kanno

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