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2021年02月09日(火) 基本稽古

極真空手の稽古で1番大切な稽古は何だ?と聞かれたら私は、基本稽古と答えます。もちろん全ての稽古が大切です。どれも大切なのですが、どれか一つと言われたら基本稽古を選びます。私は沖縄空手から伝統派空手、フルコンタクト空手の諸流派の稽古体系を研究しましたが、おそらく方の中から一つ一つの動きを取り出して、こんなにたくさんの基本的な技を稽古する体系を作ったのは大山倍達総裁が1番最初なのではないかと思います。伝統派の空手では移動稽古がフルコンタクト空手の基本稽古な感じですので移動稽古の中で技を学んで行くようです。フルコンタクト空手は極真空手が源流なので、大体は極真空手の基本稽古のような感じで稽古をします。基本稽古の素晴らしい所は狭い所でも稽古出来る事です。基本稽古でいろんな場面を想定して技を出して、それを相手と向かい合って組手形式で稽古すれば、実戦である程度対応出来ると思います。私も含め試合で勝つ事を目的として稽古をして育って来た選手は、キックボクシング的な動きが主となって、その枠の中で動きや技を作っているので基本稽古の動きが組手ではあまり使いませんが、相手がタックルしてくる、組みついて来る、後ろから横からといろんな場面を想定したら基本稽古の動作はとても重要だという事に気が付きます。私は沖縄空手や伝統派の空手も研究していますが、それに負けない物が極真空手の基本稽古にはあります。もし極真空手の基本稽古に足りないものがあると思うのなら、自分で研究して足せば良いと思います。(これはあくまで自分で稽古する時の話です。生徒に指導するという事ではありません)でもそれもやってみたら、よくよく考えるとこれはこの動きと少し似てるから、現状ある技をやる時にその意識を持ってやれば良いので技を足す必要はないなとなったりします。私もいろいろ考えて基本稽古をやって来ましたが、実戦で使うであろうほぼ全ての攻撃受けの基本的動作が基本稽古には入っています。あとは自分の発想でどんな場面でも使えるよう稽古すれば良いだけだと思います。極真空手の基本稽古は本当に凄いです。


kanno

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