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2020年11月11日(水) 私の好きな型

私は「観空大(カンクウダイ)」と言う型が好きです。この型は全空連の指定型で松濤館の型なのですが、全空連の講習会で習った型でした。この観空大という型は、中国の武官である公相君(コウソウクン)から沖縄に伝えられたという説もあります。カンクウダイをクーシャンクーと言う流派もあります。琉球の唐手を日本に伝え空手とした松濤館の船越義珍先生もこの観空大を好んで演武されたようです。挙動数の多い長い型で、とても激しい型なので、体力が必要な型です。松濤館の先生もこの観空大を何歳になっても演武出来るよう稽古をしていると話されていました。私もこの型が1番好きで、ほぼ毎日この型を行うようにしています。そして糸洲安恒先生が中学生の体育の科目に空手を入れる為に、この観空大を元に作った型が平安一から平安五だと言われています。なので平安一から五をしっかり稽古すれば観空大が出来るようになり、また観空大を稽古する事で平安一から五の見直しも出来たりします。この型は手を合わせて上に上げ満月を描くような動きから始まるのですが、この手を合わせて上に上げ掌の間から空を観る動きから型の名称も「観空大」となったそうです。この手を合わせて空を観て満月を描くような動きは、円満に事を収めると言う心を表していると言われています。「空手に先手なし」の心構えが出ているのだと思います。


kanno

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